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2009年4月26日 (日)

夢の列車

真夜中、ひとけないホームに、使い古されて現役引退したヨボヨボの列車がすべりこんでくる。
それに乗るのは僕ひとりだ。
ドアが開いて、タラップに足をかけると、列車は若々しく頬を染めた。
列車は、空なんか飛ばない。時間も超えない。普通に地面を走る。
でも、走る地面が、現役列車とは違っている。
それはただひたすら、どことも知れない暗闇の中を、線路があるかないかにかかわらず、やみくもに、とはいえ、しずかに滑るように走っていく。
景色も見えない。
なんの音も聞こえない。
それがむしろ、僕には満足だ。
僕ひとりのために、古びた電車がみごとに若返って、ひたすら懸命に走ってくれている。
これ以上、何を望む必要があるだろう。たったひとりのために走ってくれる列車に、静かに揺られる他には、後ろ髪を引くような余分は、一切いらない。
朝がくれば、僕はおりなければならないのだ。

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コメント

こういう列車のことを、北海道では《眠路行きの列車》といいます。根室行きのもじりですが、札幌に住んでいた祖母や叔母は、神戸に遊びに来たとき、夜、私たちが眠そうにしていたら、「あ、もう根室行きの列車が来たよ」とか言ってました。

tadaさんは、この列車で、いい夢を見たのでしょうか。

mooさん、ありがとうございます。

なんでこんな夢を見たのでしょうね・・・
思い出せなくなってしまいましたけれど、綴ったからには、よっぽど印象に残ったのでしょうね。

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