声楽

2012年11月18日 (日)

きゃりーぱみゅぱみゅの陰謀? Vinci "Artaserse" 2012年11月、Nacyでの映像

ご紹介があり拝見して強い印象を受けましたので、掲載させて頂きます。
フランス北部の町ナンシー(Nancy、ルクセンブルク公国の南)で2012年11月初旬に行なわれた上演の映像です。オーケストラは、コンチェルト・ケルン。

バロックオペラ(と言ってもこれは古典派を先取りした作品ですが)の単なる蘇演、ではなく、舞台作りに新しい何かが確実に安定した根を張ったことを見事に証明している舞台であったかと思います。感嘆の念を禁じ得ません。

ヴィンチ(Leonardo Vinci  1696? - 1730)作曲「アルタセルセ」(1730)。

いちおう、私の気に入った2映像を埋め込んでおきます。

(こちらのブログにいっぱい貼付けてあるのを発見。そちらをご覧になったほうがベターかも知れません。http://ameblo.jp/baroque1683/entry-11402565244.html

【Jaroussky】


猫耳コスプレ、の説が出ましたが、いま、きゃりーぱみゅぱみゅの陰謀で日本の女子高生に流行っているアニマル化(一例)が、国際的に蔓延している証しでしょうか?
最後の部分の、歌舞伎とはまたひと味違う「早変わり」も必見です。

P052812

【Franco Fagioli as Arbace】

第1幕フィナーレにある広音域のアリアです。見事です。

関連画像も、どうぞご覧下さい。

ヴィンチ作曲のこの作品はメタスタージオの台本によるもので、「作曲者の没後も再演を重ね、長く名声を保った。(水谷彰良『イタリア・オペラ史』87頁、音楽之友社 2006年)そうですが、日本国内では上演されたことがあるのでしょうか?
ヴィンチは本拠地をナポリに置いた人ですが、ヴェネチア、パルマ、ローマでも活動したようです。1719年のデヴューから30年の急死まで31のオペラを作曲したとのこと。
「単純で洗練された旋律を用い、詩の奴隷でなく友人だった」
と、チャールズ・バーニーに評価を受けているとのことです(前掲書)。
アレッサンドロ・スカルラッティに次いだヴィンチらナポリ楽派の功績は、ギャラントな様式を築き上げてクリスチャン・バッハやモーツァルトを先取りしたことだ、と言われています。

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