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2009年2月23日 (月)

オーケストラの規模(メモ)

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・・・是非、お目通し下さい。



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何かの時の素材として使えるかどうか分かりませんが(これは「テンポ」についてまとめたメモについても言えることです)、オーケストラの規模の変遷を見ておきたいと思いました。
とはいえ、豊富に情報を持っているわけではなく、まとまった資料として手元にあるのは
マーリンク『オーケストラの社会史』(大崎滋生訳 音楽之友社 1990)第2章
ルヴィエ 『オーケストラ』(山本・小松訳、白水社 文庫クセジュ703 1990)
だけです。
前者は既に、入手がかなり困難です。
後者には、
・1685年から1783年の、規模の判明しているオーケストラ
・1960年時点での幾つかのオーケストラ
の編成が一覧で載っていますが、その中間、すなわち19世紀のオーケストラの規模についての記述は漠然としています。また、作品から想定されるオーケストラ規模を巻末付録に載せていますが、実際にその編成が採用されたかどうかは明確ではありませんから、ここでは使いません。


ともあれ、上記二書から、1750年代以降の常設に近い(但し、愛好家による集団は除く)オーケストラの規模について、分かる限り表にしておきましょう(臨時編成であることが明らかなものは省きました。また、メンバーが本職かアマチュアかの別は、判明していても数の上では区分しませんでした)。ティンパニ以外の打楽器、ハープなどの特殊楽器は、もし常設メンバーに含まれていても、そのときはいちおう除外します。
見づらくてすみません。(等幅にしてもスペースの取り方が上手くいかないので、最上段に記した楽器の順番で数を並べている、とご理解頂ければ幸いです。

名称              Fl. Ob. Cl. Fg. Hr. Tp. Tb. Tu. Prc. Vn1. Vn2. Vla. VC. CB
-----------------------------------------------------------------------------------------------
(1751)
パリ コンセールスピリチュエル 2. 3. 0. 5. 2. 1. 0. 0. ?. 16. 0. 2. 6. 2.
(1756)
マンハイム宮廷管弦楽団     4. 2. 0. 2. 4. 1. 2. 0. 2. 10. 10. 4. 4. 2.
(1773)
パリオペラ座 管弦楽団      2. 3. 1. 8. 2. 1. 0. 0. ?. 10. 10. 4. 4. 2.
(1810)
パリオペラ座 管弦楽団      2. 4. 2. 5. 4. 4. 3. 0. ?. 12. 12. 8. 12. 6.
(1813)
ヴィーン宮廷管弦楽団       2. 2. 2. 2. 2. 2. 2. 0. ?. 4. 4. 2. 2. 2.
(1813)・・・トマス・カントル配下のメンバーも含めて
ライプツィヒゲヴァントハウス   2. 2. 2. 2. 2. 2. 3. 0. 1. 7. 7. 4. 3. 3.
(1825)・・(ヴァイオリンは総勢4を二分しただけです)
ケルン大聖堂の楽団        2. 2. 2. 2. 2. 2. 3. 0. 1. 2. 2. 1. 0. 2.
(1825)・・(ヴァイオリンは総勢4を二分しただけです)
ドレスデン宮廷礼拝堂楽団     2. 2. 2. 4. 2. 2. ?. 0. 1. 10. 10. 5. 5. 5.

(1842)ベルリオーズの報告・・・ドイツ(ヴァイオリンは総勢8を二分しただけです)
ヘッヒンゲン宮廷管弦楽団     2. 2. 2. 2. 2. 1. 1. 0. ?. 4. 4. 3. 2. 2.

(1833)・・・単独団体として
ライプツィヒゲヴァントハウス   2. 2. 2. 2. 2. 2. 3. 0. 1. 6. 6. 4. 2. 2.

・・・これ以降が、具体像はちょっと分かりませんで、
(1849年)・・・革命活動で実現しなかったものの
ドレスデンでのワーグナー構想   3. 3. 3. 3. 4. 3. 3. 0. 1. 10. 10. 6. 6. 5.

(1865年)・・・ひとつのモデルとして
ドンマーという人の手になる事典  2. 2. 2. 2. 4. 2. 3. 0. 1. 12. 10. 6. 8. 6.
 

というところ。

ずっと飛びまして、1960年の有名団体の場合は下記の通り。
BBC交響楽団          3. 3. 3. 3. 5. 3. 3. 1. 3. 16. 14. 12. 10. 8.  
ベルリンフィルハーモニー     4. 5. 4. 4. 6. 4. 4. 1. 4. 19. 15. 13. 11. 9.
ヴィーンフィルハーモニー     5. 5. 5. 5. 9. 6. 6. 2. 6. 19. 15. 13. 11. 9.
ボストン交響楽団         4. 4. 4. 4. 6. 4. 4. 1. 5. 19. 15. 13. 11. 9.
ライプツィヒゲヴァントハウス   6. 7. 7. 7. 10. 7. 7. 2. 7. 28. 19. 16. 16. 14.
パリ コンセル・パドルー     3. 3. 3. 3. 4. 4. 3. 1. 4. 16. 14. 12. 10. 8.

大規模な曲では、古典派時代は軍楽隊からの応援やアマチュアをも加えて編成を大きくしていたことが明らかになっていますが、メンデルスゾーンまでの楽曲は2管編成が主で、ベートーヴェン、また同時代ではシューマンの作品にトロンボーンが加わる規模でしたので、1833年の規模があればだいたいのレパートリーをこなすには間に合ったのでしょうね。
ヴァーグナーの案は実現しませんでしたが、既に3管編成を見据えています。
その後、バイロイトでは、楽劇のためであったとはいえ、確実に1949年の構想より大きなオーケストラを雇えたことは確実ですから、このあたりから常設オーケストラの本格的な拡大が始まった、と推測するのは、そんなにずれていないとは思いますが・・・確言できる材料が欲しいですね。

いきなり年代が百年以上飛ぶので困っちゃうのですが、19世紀半ばまでのオーケストラの拡大の傾向をそのまま比例関数的に、データの分からない期間に当てはめていいのかどうか・・・これも具体的な数字を2、3見つけてみないと何とも言えないところです。

・・・という、まとめてどれだけ意味があったのかどうかよく分からんメモで終わってしまって、すみません。。。


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