会津無謀旅
大井浩明さん、BSに登場です!下記リンクをクリック、是非お見逃し無く。
8月5日(BS hi)終了・9月15日(BS2)
大井さんのブログでの情報はこちら。http://ooipiano.exblog.jp/11605999/
・・・「フォルテピアノ」について貴重な知見の得られる番組となることでしょう!!!
吉田美里さんリサイタル・・・キャンセル待ちですよー。
音楽の話題ではありませんで。私的な旅行の日記からです。
【初日】
最低金額の切符をポケットに、最初の電車に乗る。乗り継ぎ予定の電車は本当に来るのか? たどり着けても無事精算できるのか? 路線図に行き先が載ってないから分からない。
これは杞憂で、無事に乗り継ぎ電車は来たが、思いのほか乗客が多い。金がかからないから学生と老夫婦の旅行客が利用するようだ。最初の停車駅で、運良く、ゆったり席を確保。
息子はさっきまで少し緊張していたが、ようやくくつろいできた。行き先の説明をしても興味なし。持参のビートたけしの雑誌や猫の本を眺めては、逆に僕に解説してくる。
ときどき通り過ぎる川の水がきれいで、よい。
景色に林が増えたら、息子は外に目を向け出した。杉が整然と並んでいるのは、実は人の手が入っているんだ、と話した。林業と木工のまちである。この先は数少なかった家族旅行で二度訪ねた温泉街だが、息子は覚えてない、と言う。二歳と三歳の頃だったはず。
12:20会津の入り口へ。電車は2両になり、人もガラガラになった。代わりに、でっかいハエが乗り込んでくる。
13:03無事、会津田島で乗り換え。前の電車で運賃を精算したが、息子が切符をなくしていたので、参った。
ここまで、けど、予想したより随分楽だった。新幹線から乗り換えより、いい選択肢だったかもしれない。
昼飯は一時間おあずけ。
2時半前に若松着。
そば屋に入るも、頼んだメニューがことごとく品切れという、とんでもないスタート。3時にホテルチェックイン。
3時半に、市内周回バスの「ハイカラさん」に乗って、野口英世が手の治療を受けたあたりや、蔵がよく残っている旧市街を周回、お城に向かう。
城跡は息子がいたく気に入り、写真を撮りまくっていた。中の売店でむずむずしているから、どうしたんだ、ときいたら、木刀が欲しいんだと言う。今晩父ちゃんを袋叩きにするつもりらしい。・・・が、人のいないところでだけ使うこと、使い方はいずれ剣道達人のM先生に教えてもらうことを条件に購入を許す。
東山温泉、飯盛山をバスの中から眺めつつ、宿に戻った。一休みしてから晩飯に出かける。
ホテルの中の中華屋さんのドリンクサービス券をもらったので、夕食はその店で。・・・これがなんと、安くてうまかった。昼飯の仇を討った。
温泉宿ではないので、快適な風呂は諦めていたら、近くの健康ランドの無料券ももらったので、つい長風呂して、屋外で体冷ましに寝そべって、息子と二人、星を眺めながら、息子の小さい頃の思い出話をしたり、僕の思い出を聞いてもらったりした。
宿題を持って来させているんだが、今夜は免除。明日も免除しちゃうかも知れない。
東北の街の夜は早じまいなので、そのあとコンビニに行くときには、人がほとんどいなかった。
猫が一匹、道を横切った。今日初めて見た猫だった。息子が抜き足差し足で近づいて、さっそくてなづけていた。・・・参った。
【2日目】
10:20若松発の磐越西線で猪苗代駅まで。そこから一時間に一本の路線バスに乗り込んだ。・・・暑い。空は晴れているが、景色はもやがかかっている。
11時ちょうどに猪苗代湖畔の長浜に着き、20分発の遊覧船に乗り込む。35分間の運行で、大人一人、千円。景色がけむっていなければ最高だったんだが、好天なだけ、良し。
デッキに出て遊覧。沖に出るほど水が青くなる。
「水のホントの色って、なにいろなのかな」
と、息子。
船を降りて、猫の額ほどの砂浜を歩く。靴が砂色に染まった。
桟橋から戻って10分ほど丘の方へ登ると、旧高松宮別邸の天鏡閣。カカアは確か来たことがあって、「いいとこだよ」と言っていたので、見学。ココの屋外でカレー(ケレー、と呼んでいる)を食べる。
仕入れ屋さんのオジサンがきて、25日が県民の日なるものらしく、あわただしく打ち合わせをしていたので、
「お疲れ様ですね」
と声をかけたらニコニコしていた。
バス停に行ったらタイミングが良く、野口記念館まで行く。野口英世の生家は、いま見ると僕の育った家より大きいのが分かって、少しガッカリした。ここで、実家と義父母宛てに土産物を買って発送した。
路線バスで猪苗代の駅まで戻ったが、まだ3時で明るい。もったいないのだが、裏磐梯方面へのバスは本数が少ない。タクシーの運転手さんにきいたら、五色沼の入口まで6000円くらいで行けるという。思い切って行くことにした。
遊歩道があるし、山道ではないので、軽装で歩ける。入口の毘沙門沼の方がやや険しいので、こっちをスタート地点にしたのは正解だった。到着地点に檜原湖がひろがって見えるので、オトク感も高かった。
いかんせん、出口にたどり着いてぼんやり一息いれていたら、五時でみんな店じまい。しかたないから、五時半まで、帰りの路線バスを、ぼんやりしたまま待った。
若松に戻ってからは、今日もドリンクサービス券を貰って、昨日と同じ中華屋さんで晩飯。ちょっと贅沢してフカヒレスープまで頼んだが、それでもファミレスより安くて美味い。こういう店が近所にできないかなぁ。
風呂無料券もゲット。またゆったり入ろう。
キャンペーン期間だったのかな? ラッキーだな。
・・・で、二時間の長風呂。今晩の話題は、
「星って、(肉眼で)どれくらい見えるのかな?」
「全部で六千くらいだけど、街が明るくなっちゃったから、二、三百かなぁ」
なんてことだった。
午後から曇って来ていたが、風呂に行ってる間に晴れてきて、星が見えるには見えたけれど、駅前だけに強い灯りがあって、三百なんてとてもとても。十がいいとこ。
【3日目】
8時になったら、蝉と選挙カーがうるさい。
荷物をまとめなければならないから、そろそろ息子を起こして朝飯にいかなければならない。
テレビで青森ねぶた放映の宣伝をしている。もう、じかに見ることはないんだろうな、と思う。
朝飯後の片付けは案外スムーズに済んで、タクシーに乗り込み、飯盛山に向かう。片道千円。
石段が二百段ある。
「大変だから荷物あずかってあげるよー」
と、左右の売店のオバチャンたちが、商売ッ気もなく声をかけてくれる。ここには上りのエスカレーターがあるので、僕はそれを使うつもりだったし、
「大丈夫ですー」
とニコニコ応えて・・・ふと気が付いたら、息子は木刀を小脇に抱えて、どんどん石段を登って行く。慌てて追いかけたら、上に着いたときには、僕は情けなくも息絶え絶えだった。
白虎隊自刃の地で、
「お城が見えないねー」
と探している母子連れがいたので、目印を教えてやったら
「あったー!」
と喜んでくれた。
隊士のお墓に線香を手向け、少し下って、さざえ堂というのの中に入る。のぼるとまた自然に下に降りて来ている、という建物だが、初めて入って造りが分かった。狭くて急勾配なので、下りは息子はコケそうで怯えていた。
麓に戻ってタクシー乗り場にいったが、車両がいない。脇のお店に頼んだら、これまた、買い物もしないのに、お店のお姉さんがタクシーを呼んでくれた。来た運転手さんがまた丁寧な人で、息子は
「ウチの方とはずいぶん違って、いいねぇ」
などと偉そうにのたもうていた。
適当な駅弁がなく、ドムドムハンバーガーを買いこんで、11:17発の会津鉄道「会津田島行き」に乗り込む。
田島での乗り継ぎは、行きと違って慌ただしかった。飲み物を買っている間に、列車の出発合図のベルが鳴って、焦ってしまった。
帰路、鬼怒川温泉まで、息子は景色を何度も撮影している。負けじと僕も撮ってみたが、なかなかうまくいかない。家族で泊まった宿を撮ったところで、僕はリタイア。あと二時間寝られるからなあ。
それでも、息子が容赦なく話しかけてきたりするから・・・休まるかなぁ、と思っているうちに
眠ってしまって、なんだか体のあちこちが痛くなって目が覚めたら、もう首都圏に入っていた。
「やっぱり、景色がつまんないねー」
と、息子。
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