「魔弾の射手」序曲〜C.クライバーのリハーサル(1)序奏部
カルロス・クライバーには「魔弾の射手」全曲録音の他に、序曲を南ドイツ放送響
(現:シュトゥットガルト放送響)とリハーサルした映像があります。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00008Z6VA
1970年、カルロス40歳の時のもので、DVDには2回分おさめられていますが、1回目の内容を譜例とともにあげておきますので、どうぞ演奏のご参考になさって下さい。譜例でスペースを取りますので、2、3回に分けて掲載したいと思います。
譜例はウェーバーの自筆譜によります。
↓ここにあります。
http://imslp.org/wiki/Der_Freisch%C3%BCtz,_Op.77_(Weber,_Carl_Maria_von)
今回は、序奏部分。各箇条の数字は小節番号です。
【序奏部】
1:出だしが早すぎる(タクトを置いてすぐに音が出たとき)〜コンマ3、4秒くらい待って出たのを「Ja」とする。
3:第1ヴァイオリンの旋律は2回目がピアニシモだから弱くし過ぎないで。2回目で「希望の火が失われる」
長めのクレッシェンド(1〜2)も1回目に出し過ぎないで。2回目(5〜6)で倍にする。
15〜16:ホルン3番、ここでブレス必要?(ブレスしてほしくない)〜その後、奏者は16小節まで吹いてブレスするようにしている(楽譜は1・2番がin F、3・4番がin Cです。)
(15〜17小節、ホルン)
22:低弦が強すぎる
25:(ホルンの)旋律の終わりは1拍目だが弱く
(22〜25小節、ホルン・弦楽器)
31:クラリネット頑張って。(33小節目の2拍目ではっきり出るよう指示している)〜この写真のいちばん上がクラリネット。
(31〜36小節)
・・・続く。(【呈示部】)
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