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2015年4月17日 (金)

「能の学校」授業ノート〜6時間目:深大寺へ遠足

山中迓晶先生「能の学校」今シーズン、あとは迓晶先生の舞う『鉄輪』本番を鑑賞する日を残すばかりとなりました。

『鉄輪』本番は下記のとおりですので先に。

日時:4月19日(日)13時開演
場所:梅若能楽学院会館
演目:能 「巴」        川口昇平
   狂言「蝸牛」       山本則俊
   能 「西行櫻」(杖之舞) 角当行雄
   能 「鉄輪」       山中迓晶
料金:自由席7,000円 指定席8,000円 学生席3,000円
http://umewakanoh.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=23139214&i=201503/13/37/c0159437_17215538.jpg
http://umewakanoh.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=23139214&i=201504/02/37/c0159437_11326100.jpg

それぞれの能を舞う方のプロフィールは、こちら。
http://umewakanoh.exblog.jp/i12/

『鉄輪』については、他の能や狂言の見どころ(のちゃんと紹介になるかどうかは分かりませんが)と併せて、先生のレクチャーをこの前の授業ノートに記しました。
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-92f1.html


さて、4月11日の「能の学校」は深大寺への遠足なのでした。
遠足とはいえ、しっかりと授業でしたので、簡単にノートをとります。 (;o;)

【深大寺の護摩祈願】
「深大寺そば」で有名な、東京都調布市の深大寺ですが、元三大師堂で護摩祈願をして下さいます。
で、「能の学校」生徒一同で祈願をさせて頂いてきたのでした。

Ganzandaisidou
http://www.jindaiji.or.jp/gomakigan/

始まると、正面で導師さんが元三大師像(秘仏で拝顔は出来ません)に礼拝して、列席のお坊さんたち(若い!)がそれに応答して、続いて声明(?)になりました。ここまではすべて梵語のようでしたが、どうなのでしょう? 続いて太鼓の連打を伴奏にした観音経の力強い大合唱です。全文なのではないかしらん? 抑揚がなく、太くてまっすぐな、ひとつひとつの点がどでかい点線のように唱えられるのでした。それから願主名と祈願が読み上げられ、さらに続けて般若心経がこれまた烈しく唱えられます。
観音経までの間に、護摩を焚く担当のお坊さんは祭壇に向かって別になにか唱え事をなさって、やがて炎が高々と上がって、般若心経が終わる頃には火は鎮まるのでした。
導師さん以外はここまでで退場で、あとは導師さんが分かりやすい説教をして下さいました。
以上、記憶違いがあるかも知れません。

元三大師については、後に記します。

【本堂での謡奉納】
特別のお計らいで、本堂で謡を奉納させて頂くことになりました。
なんと! ひとりひとりがやるのです!
あたしはひとりで謡ったことなんてありません!
謡を教えて頂いたのからして初体験でしたから、まあどうしましょうか、なのでした。
まあでも、聴いて下さるのはご本尊の阿弥陀如来様です。
生徒がひとりひとり「老松」を奉納。奉納に事寄せて、謡の簡単なお作法を教えて頂いたのでした。

これまた間違いがあったらお許し下さるとともに、ご指導下さい。
こんな手順だったかなあ。

・先生(師匠)に一礼して舞台に向かう・・・お寺の本堂なので脇の控えでしたが。
・入口になるところ、舞台なら切戸口から斜めに出て正面に向かう。
・正面に着座したら、左にさしてあった扇をまず右脇に置く。
・扇を正面に回してから膝にとって、先端を床に触れさせる。
・謡う。
・扇を正面に置き、右側に回してから左腰に差す。
・座ったまま、体を退場する方向に斜めに向ける。
・それから立ち上がって、入って来た方に向かって斜めに退場する。
・退場して師匠の前まで行ったらご挨拶する。

わたしの謡そのものは、緊張の初体験で、なんだかずいぶん速かったように思います。
出来なんぞ気にするレベルではございません。
どうせ基礎もなにもなくやるのだから別に何も気にしなくてもいいようなものですが、楽器をひとりで、というのと違って、聴いて下さる方の前でひとり、ということには、奇妙な照れがあるものだなあ、と感じました。ちゃんとやろうと思ったら、照れの克服からかな。でないと声も素直にならない気がしました。以上、ささやかな反省。

【深大寺散策】 http://www.jindaiji.or.jp/map/
肩の荷が下りたところで、深大寺を散策。
廃仏毀釈の影響だったのか、元三大師堂の床下に隠されていた白鳳仏がいらして、明治末に再発見され、今は境内の釈迦堂に祀られて誰でも拝むことが出来ます。東日本では唯一の白鳳仏だそうで、しかも倚像(椅子に座ったお姿)の釈迦如来なのが興味深く思われました。お釈迦様に気をとられて、その脇にあったはずの旧梵鐘(南北朝時代の鋳造)を拝み忘れました!

2013年の興福寺仏頭展の際に特別出典された由。そのサイトから画像を引かさせて頂きます。

Exhibition_img03

http://butto.exhn.jp/exhibition/

釈迦堂から、深大寺の寺名の由来となった深沙大王(砂漠を行く三蔵法師を守護した伝説があり、日本には砂漠がないので大王の居場所を水中だと思い込んだ昔の日本人は深沙大王のことをもまた水神だと思い込んでいた・・・深大寺開創の伝説参照 http://www.jindaiji.or.jp/about/history_03.php)を祀る深沙堂を回り、山上でおいしいおそばをいただいたあと、下ったらまた元三大師堂前に出たのでした。

みると脇に不思議な姿の小さな石仏。脇に「元三大師」と彫ってあるので、驚きました。

Ganzandaishi

あとで探して、元三大師の説明を見つけました。詳細はリンク先をお読み下さい。
http://tobifudo.jp/newmon/name/ganzan.html?hc_location=ufi
これによると、元三大師(=十八代天台座主の良源)はおみくじの原型を作った人で、伝説で「鬼の姿になって疫病神を追い払った」と言われているそうです。で、角があるけれどどことなく愛嬌漂う変相は「角大師」と呼ばれているのでした。
深大寺境内で分けて頂けるお札には「角大師」の他に「豆大師」が描かれていました。これは元三大師の(僧としての)姿が豆粒のように9段33個並べられたものだそうです。

ざっと、こんな遠足でした。
また行ってみたい深大寺でした。

Jindaijibeer

2015041116100000

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