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2014年2月13日 (木)

息子も出させて頂いた発表会の寸景〜貴重な機会をありがとうございました

2月11日、クラシックギター教室の発表会で、息子も弾かせて頂きました。
息子の出来自体は、本人も充分自覚している通り、ぼろぼろでした。
でも、それもふくめてたいへん良い会でした。

リハーサルで、先生が生徒さんみんなに
「はい、どんどん緊張しなさい、アガりなさい うひひのひ」
と煽ること煽ること。

教えて頂き始めて5年、最近やっとまともにギターをやる気になった息子、やる気になったばかりに、先生の術中にまんまとハマったのでした。
まぁまだまだ上手ではありませんが、リハーサルではいちおうなんとか弾けたのでしたが・・・本番は
「あ・・・わかんなくなっちゃった」
「お・・・ん? あ? ごめんなさい」
の連発でありました。
まじめにやるようにすると、大失敗もし始めるのです。
これからずっとギターを「楽しんで」いくのなら、そしてそれがひとりよがりでなく、まわりの人にも楽しんで頂ける物にしていくのなら、大失敗経験はとても大切です。
息子がこんな経験をさせて頂いて、本当にありがたいと思っております。

一方、習い始めて2年半の若い女性Sさん、子供のころからお父様がなさっていた歌やギターが楽しくて、楽譜も分からないんですけど、と、文字通り清水の舞台から飛び降りる思いでギターの先生の門をくぐったかたです。
リハの最中は
「わたし、手がふるえてるの分かります?」
緊張する、あがっちゃう、と盛んに繰り返していました。
そこへ、リハから聴きにいらして下さった歌の先生が
「こうすればリラックスして出来ますよ」
と臨時レクチャー。
この臨時レクチャーと教室の先生の「どんどんあがりなさい!」が、ステキな車の両輪になりました。

本番、Sさんは、きれいな響きの、ゆったりした、拝聴していてとてもホッと出来る、いい演奏をしました。
終わって席に戻ってきた彼女に
「あがらなかったでしょ?」
と声をかけたら
「はい!」
と満面の笑みでした。

聴き手は身内だけ、の、世間様から見ればささやかな演奏会ではありました。
でも、参加したみなさんどなたも大音楽を奏でることにたいへん真摯で、こういう機会は
「ありそうで、実はなかなかない」
のですよね。
(ずいぶんまえに日舞のお稽古会を拝見したとき似た思いを抱いたことがありますが、他にはあまり思いつきません。)

大病との闘いを経て、長期の取り組みをなさってきたバッハ「シャコンヌ」をお弾きになったご年配のMさん・・・商業的なものと比較出来るものではないのがよかったなぁ。ご自身の「励みと楽しみ」として、私たちは日常生活の傍らでどんなふうに音楽を自身の支えとするのか、の素晴らしい規範をお示しになられました。次回の演奏を心待ちにしております。

貴重なムードを、聴いているだけの私にも味あわせて下さった先生に、あらためて深く感謝申し上げます。

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