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2012年12月28日 (金)

たのくらしっく3:コップも鳴らしたモーツァルト

1)落語で聴く「ピーターと狼」 2)クリスマスのおとうちゃん(シュッツ)


51let2vfil_sl500_aa280_ 忘年会のシーズンもようやく終わりが近づき、一発芸も持たない、こてこてのクラシックマニアは、ほっと一息なのであります。
でも、まだ新年会があるのでございます。
「まぁ、おめぇにナンニも出来ねぇのはわかっちゃいるんだがな」
と言われて、
「はい、そのとおりで」
と、新たな年もまた頭を下げて小さくなっていたんでは、ホントに芸がありません。
「クラなんとかいう音楽っちゅうのが好きだとぬかしちょるけんどよぅ、そんなのお蔵入りばっかりしたもんばっかりだろ。悔しかったら懐メロのカラオケの一つも歌ってみろよ」
「いぇいぇ、あの、歌はからきしダメなんでして・・・あ、でも、そうだ、ここにビールのコップがひとつ、あるでげしょ?」
そう、ビールのコップがひとつあれば、ちょこっとした芸がやれるんですね。
あ、くれぐれも間違えちゃいけません。
コップは、ガラスじゃなけりゃダメですからね。

ガラスのコップに適当に水を入れます。指を濡らすんで、飲むのとは別に、口を付けないやつを用意しましょうね。

「よござんすか?」

と、おもむろに、コップの中に人差し指を突っ込みます。中の水に指をひたしてタップリ濡らし、それでコップの縁を撫でて、まず縁を濡らします。

「こっからでげすよ!」

もう一回、コップの中に指を突っ込みます。指先を濡らします。
あらかじめ濡らしたコップの縁を、いま濡らした指で、丸くたどるようにゆるゆる撫でます。
そうすると、UFOがやってくるときのような(?)、すんだキーン、という音が、ふわんふわんと鳴り出します。
少し練習がいりますけれど、
「ふ〜ん、おめぇもひとつくらいは面白いことが出来るんじゃねぇか」
と、感心してもらえ・・・るかどうかは、分かりません。

ご健闘をお祈りしております。

ビールのコップだとそこまでしか出来ませんが、ガラスのコップ・・・というよりワイングラスやブランデーグラスみたいなものをたくさん揃えれば、曲も演奏出来ます。
モーツァルトもグラスを鳴らす曲を書いているのは有名ですね。
こんな曲です。

http://music-hongou.art.coocan.jp/audio/AdagioK617a.mp3
(Bruno Hoffmann  1987  VOX ACD8174)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0047ZJ46K/

モーツァルトも、コップを鳴らす一芸を披露してたんでしょう・・・かというと、そんなわけではなかったんですけど。

グラスをたくさんならべて鳴らす(このときはグラスハープというふうに呼ばれるそうです)のはたいへんなので、ベンジャミン・フランクリンがさまざまな直径のガラスの輪をならべてグルグル回すアルモニカ(グラスハーモニカ)というものを1761年に発明したんだそうです。


そのアルモニカのために、モーツァルトや同世代の作曲家さんたちが、いくつも曲を書いています。

でも、このアルモニカは60年後にはいったんすたれてしまいましたので、モーツァルトのこのシンプルで美しいアダージョは、いまはピアノの曲集に収められています。ピアノですと演奏がそんなに難しくありませんので、お弾きになってみてはいかがでしょうか?

楽譜
http://imslp.org/wiki/Adagio_in_C_major,_K.356/617a_%28Mozart,_Wolfgang_Amadeus%29

以下、リンクをクリックしてご覧下さい。

クラヴィコードという楽器で弾いた演奏例(筒井一貴さん)
http://youtu.be/aqUwr7cz8JA

現代のピアノによる演奏(今井顕さん)
http://youtu.be/0bpOwwhtZF8

モーツァルトによる、もうすこし大規模な、グラスハーモニカのための作品(K617)の一部。これはグラスハーモニカでの演奏です。
http://youtu.be/N7_SjIlmtIw

今回載せたアダージョをグラスを並べた状態で、お二人で演奏している動画もありました。施設のお子さんたちでも対象にしてなさった演奏会だったのか、声が入っていますけれど、とてもいい演奏だと思いますので、載せておきます。・・・ずいぶんたくさんのグラスが必要になるのが分かりますね。
http://youtu.be/GsTZJN3_yg0

こんなところで。

よい年をお迎え下さい。(2012年暮)

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