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2012年10月13日 (土)

「《ロシアの復活祭》序曲」ドキュメント~1月5日曲目の内

アマチュアオーケストラ、東京ムジークフロー、2013年1月5日曲目関連ドキュメントです。

オイゲンブルク日本語版(小節番号のないスコアですのでご注意下さい)の見返しに、曲に関連する詞章が記載されている(オリジナル楽譜の前書きらしい)のですが、これまた音楽そのものとの結び付きが必ずしも明らかではありません。解説には、読み取れるだけの充分な説明がないからです。

後期ロマン派とか国民楽派とか呼ばれる人たち特有のことなのでしょうか、ドキュメントと、その象徴としてのテーマは、情緒的要求として、密接に関係しています。
したがいまして、これも名曲解説全集(旧版)から、各主題がなんの象徴に充てられているかを書き抜いておきます。ただ、譜例を載せるいとまがありませんので、小節番号やパート名の付記でご容赦を頂きます。
おついでのご参考になれば幸いに存じます。


1.【名曲解説全集 旧版 管弦楽曲Ⅱ 333頁~336頁、1982年】
 (一部、句読点や意味のとりにくい字は変更しました。文は記載のママとします。)

楽譜にはつぎのような前書きがある。

[この部分、オイゲンブルク日本語版の見返しの訳の方が分かりやすいと思います。こちらの訳は、必然性のない疑似文語体ですので。]

「願わくば神、起きたまえ。その仇はことごとく散り、神を憎むものは御前よりにげ去らんことを。煙の追いややるる如く、かれを駆逐(おいや)りたまえ。悪しきものは火の前に蝋の溶くるごとく神の前に亡ぶべし」----詩篇68

「安息日終わりし時、マグダラのマリヤ、ヤコブの母マリヤ、およびサロメゆきて、イエスに塗らんとして香料を買い、一週のはじめの日、日の出たるころ、いと早く墓にゆく。誰か我らのために墓の入口より石を転すべきと語り合いしに、目を挙ぐれば、石のすでに転じあるを見る。この石は甚だ大なりき。墓に入り、右の方に白き衣を着たる若者の坐するを見て、いたく驚く。若者いう、おどろくな、汝らは十字架につけられ給いしナザレのイエスを尋ぬれど、既に甦りて、ここにいまさず」----マルコ伝第16章1〜6節

「よろこびの知らせは全地に広まり、イエスをにくみし者は彼の前より逃れ、煙の如く消え去りぬ。『よみがえりぬ』と天使の歌声は天に響き、天使長のラッパとセラフの翼のはためきに和す。”よみがえりぬ”と香の煙たちこめ、無数の灯ともり、勝利の鐘鳴り響く寺院にて、僧侶等歌へり(注:ここだけ旧かなづかい!----典拠不明)

曲の進行はこの前書きと完全に一致するものではないが、中で用いられる聖歌の旋律に関連があり、全般に交響的な構成をとっている。

(以下、略)


2.同書による主題の説明【聖歌に関連するもののみ】4つだけです。
(スコアに小節番号のない事情から数え間違いがあったらすみません。違う場合はご教示頂ければ幸いに存じます.)

・冒頭に木管のユニゾンで「オビホード」(ロシア正教の一般向け賛美歌集)の中の「願わくば神、起きたまえ」の旋律が呈示される。この主題は全曲を通してモットーのように用いられる。

・9小節目チェロ〜聖歌「天使は嘆く」(31小節目でクラリネットに)

・81小節(Allegro agitatoになるところ)から〜聖歌「神を憎むものは御前より去らんことを」

・201小節(Poco più sostenuto e tranquillo、練習番号I【アイ】の14小節後)から〜復活の歌「キリストは起てり」

オイレンブルク日本語版の解説等の文は、お持ちの方に見せてもらって下さい。

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