CD「あいのてさん Live in TOYAMA」のことなど
昨9月21日から、東京都小金井市で「第2回あいのてさんワールドミュージックフェスティバルin小金井」が開かれているわけですが・・・
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/in-acc5.html
行きたいなぁ、と思っても毎度のお家事情・でお邪魔できない私です(泣)。
そこで、せめて、ひとりあいのてさんワールドミュージックフェスをやっちゃおう、とあいのてさんのCDをかけっぱなしにしています。
あいのてさんのCDはこちらに記載のアドレスにメールして注文、購入が出来ます。
http://ainotesan.kenkenpa.net/CD.html
最近セカンドCD「あいのてさんLive in Jogja」が出て、そちらもたいへん楽しいのです。
こちらがセカンド、というくらいだからファーストがあるんだろう、と思ったら、いや、思わなくてもファーストはありまして、セカンドが楽しいんだからファーストも楽しかろう、と、両方手に入れました。
セカンドの「Live in Jogja」はガムランが加わっていて、助演の方も4人プラスたくさん(学生さん? 生徒さん?)いますから、多彩なのはある意味当然なのであります。聴いていて、まさに、万華鏡の中に閉じ込められたような感覚にとらえらえたりします。
だから、あたらしい「あいのてさん」を味わうには、こちらが先、がお勧めです。
と、思ったのには、理由があります。
・・・えっ? これ、たった3人でなさってるの?
・・・3人で、なんでこんな、虹色の音がするの?
聴いていてこんな具合で、あいのてさん3人の原点はここなんじゃないかなぁ、と、新鮮な驚きとともに、あらためて感じさせてもらえたからです。
ピアノと鍵盤ハモニカで舞台を作っちゃう、あかのあいのてさん(野村誠さん)。
口琴とホーミーでグッとつかまえにくる、あおのあいのてさん(尾引浩志さん)。
持ったものはなんでも打楽器に変えちゃう、きいろのあいのてさん(片岡祐介さん)。
2006年4月から1年間、NHK教育テレビで放映された幼児向け音楽番組『あいのて』で共演なさった不思議な3人が、いまも、あちらこちらで、小さな子供、大きな子供、たくさんの子供たちを楽しませてくれています。
そのファーストCD「あいのてさん Live in TOYAMA」は、2008年の録音ですが、会場が魅了されて行く様子までを見事な音の缶詰にしています。
それぞれのあいのてさんが、担当する代表的な楽器にしがみついていないで、石と石を打ち合わせたり、風船やストローやペットボトルを鳴らしたり、ほっぺを叩いてみたり。
手軽にできるレジ袋なんか、お客さんにまで持たせて鳴らさせてしまったり。
「音のためなら」
なんでもしちゃう。
ど根性なんだか、ど根性じゃないんだか、よく分からないんだけれど、手段を選ばずてあたり次第、ほら、これだってこんな音がするんだよ、面白いでしょう、と無邪気に、ほんとうに混じりっけなしに、あいのてさんたちに響かせられちゃうと、
「へえなるほど、音って何からでも出るし、出せるし、出ちゃうんだ」
なんて、最初はなんだか可笑しくって面白くって笑っちゃうんですが、
「んじゃ、君も出してごらん」
と赤青黄3色の魔法使いの手から差し出されて受け取っちゃったらもうおしまい、あとはどんどんひきこまれて、自分もいっしょに夢中で音を出して、とうとう不思議の音世界に囚われの身になってしまうのです。
「Live in TOYAMA」に、会場のうちのひとつを提供なさったお坊さん(琳空山 慶集寺 ご住職 河上さん)の寄せている小文が、またふるってます。
なんだかわからないんだけど「ありがとう」なのか、
なんだかわからないからこそ「ありがとう」なのか、
人はとても不思議なことに出会ったとき、
自分がいまここにあることのたまたまに、
自然と手を合わせてしまうものなのかもしれません。
こんな文を綴らせてしまうほどに、逆説的ながら、言葉にならない、でも、ちっともむずかしくない、でいながら、とっても大きな広がりのある音が、このCDにはびっちりつまっています。
つたないご紹介ですが、ぜひ手になさって、無心の楽しさ、不思議さを、ひとりでも多くのかたがご自身のものになさって下さるようにと願っております。
CDの音世界は、放映当時の番組ですでに豊かな芽が出ていますので、その映像をご紹介しておきます(30分)。
いま出ているCDは、ここからさらに十歩も百歩も踏み出したものになっていることを、付け加えさせて頂いておきます。
この映像の途中と最後に出てくる「ミーミーレドシレド・・・」というテーマは、シンプルながら、とても印象に残るメロディで、私なんか頭から離れなかったりします。
いまでも、あいのてさんたちのテーマになっています。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント