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2011年8月 9日 (火)

フォルテピアノに触ってきました(9月3日ラストチャンス!)

8月4日のことですので、日にちがあいてしまいました。

フォルテピアノに触ってきました。・・・ああ、触っちゃった! (T_T)

も少し正確に言うと、鍵盤を叩いてみて来ました。

いままでは傍まで寄れても手出しはできない、蓋に触れる人を恨めしく指をくわえて遠巻きに見るだけ、ということが続いていましたので、もう目の中に星が輝き、頬がバラ色に染まってしまいました。

東京・目白の明日館(ロイド・ライトの設計で有名)が開いている
東日本大震災復興支援コンサート with 明日館」
企画の一環で、あと1回だけチャンスがありますが、第1回はまだ開催を知らずに逃し、第3回は土曜日なので、いま震災に伴う節電対応の土曜日出勤をしている私はおそらく伺えず(この日は16時開演)、第2回に出掛けさせて頂いた次第です。

http://web.me.com/bergheil69/fp_reconst/Welcome.html

楽器の提供と詳しい解説は、梅岡楽器さん。日本のフォルテピアノ取り扱いでは草分けですね。

http://homepage3.nifty.com/umeoka-gakki/

フォルテピアノやクラヴィコードはもちろん、現代ピアノの、普通の日本人が知らないような種類のものまで、およそピアノ系の鍵盤楽器なら何にでもそのメカニズムに精通なさっている、筒井一貴さんが、まず、その日のフォルテピアノの機構にぴったり合う作品を選曲して弾いてみて下さいます。(筒井さんは昨年もショパン時代のプレイエルで見事な「ショパンの音」を聴かせて下さいました。

8月4日の楽器は、2002年制作ですがワルターモデルのアクションを採用したフォルテピアノでした。音域は5オクターヴ半。
筒井さんがこの楽器のために選んだのは、

・モーツァルト:幻想曲ハ短調KV396
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第8盤(悲愴)
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第13番(幻想風ソナタ)作品27-1

の3作品。

ワルターのモデルになって、それまでのものに比べて力強さを得たフォルテピアノは、ディナミークの起伏も豊かでありながら、今日的なピアノに比べると、聴く人の耳を柔らかに包み込むような響きを持っていました。
筒井さんの選曲はベートーヴェンの初期ゾナタの傑作ですから、楽器のこうした特性を味わうのにふさわしかったと思います。慧眼です。

演奏終了後に、「試奏会」があり、先だって梅岡さんが鍵盤を取り外しハンマーを取り出して、この楽器を私たちに隈無く見せて下さいました。ハンマーまで取り出しちゃう、なんてことは、楽器製作や修理に携わることのない私たちには、通常、経験のチャンスがあるはずもないことです。会場は感激ムードできよらかに静まり返りました。

あとはてんでに、震災へのカンパをしたうえで、楽器を好きなように触らせてもらえました・・・あ、鍵盤を弾き、膝テコ(ペダルにあたるもの)を操作するだけです! 鍵盤は勝手に抜けません!

Fortepianopaulmcnulty

ペダルに当たるものは鍵盤を収めてある箱の部分の下に付いた、膝で操作するテコなのですけれど、実際にいじってみると、足で踏むペダルより音を体感しながら演奏を変化させられるという点では合理的な面もある気がしました。
鍵盤の深さはモダンピアノの半分、重さは3分の1とのことで、ほんとうに軽い感じだから、雑に弾くとすぐ分かります。鍵盤は黒檀となんだかの骨の由。この楽器は黒白を現代ピアノと逆にしてあります。

この日の会場は明日館の本館のほうで、20人程度しか入れない会場に定員より多めのお客様でした。

9月3日は講堂のほうで行なわれますので、かなりの収容人数です・・・80人以上入ったはずです。

しかも、過去2回は、メカニズムは伝統的なものを踏襲はしていても21世紀になってからの新作品でしたが、次回(最終回)は1820年のオリジナル楽器(Johann Georg Groeberという人の作だそうです)です。
演奏は16時に始まり、その前後にフォルテピアノを試奏する時間枠が設けてあります(前半の試奏可能時間枠は14〜15時)。試奏には東日本震災への義援カンパが必要です(明日館がとりまとめをなさるようです)。
どうぞ、お出掛けになってみて下さい。

目から鱗、が存分に味わえます!

日時:9月3日(土)演奏開演16時(筒井一貴氏)
   試奏可能時間帯は14時〜15時と演奏終了後
料金:2500円(試奏には別途随意のカンパ)
会場:明日館講堂
(マップはhttp://web.me.com/bergheil69/fp_reconst/Map.html
   池袋駅とJR目白駅のいずれからでも行けます。

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