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2010年12月12日 (日)

【クリスマスの音楽】ジョスカンのアヴェ・マリア

http://ooipiano.exblog.jp/15549738/

杉山作品が聴けるサイトへのリンクは、こちら。
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-6321-1.html

前回大井さんが作品を演奏した伊左治直さんによる杉山洋一エッセイ<
http://ooipiano.exblog.jp/15568547/

第4回POCについてのラヂオつくば放送の際のトゥゲッターのURLはこちら。
http://togetter.com/li/76851



12月8日は「無原罪の聖マリアの日」、12日は「聖母グアダルーペの日」と、いずれもカトリック固有の、聖母にまつわる記念日だそうです。

「無原罪の聖マリアの日」とは、聖母マリアが無原罪のまま、そのまたおかあさんのアンナの胎内に宿った日とのことで、マリアの誕生日は9月8日に当てられているので、その9ヶ月前、だそうです。

「聖母グアダルーペの日」は、メキシコの守護聖女グアダルーペの大祭の日とのことです。グアダルーペとは、メキシコでの聖母の呼称のようです。
こちらの記念日の謂れは、アステカ帝国滅亡の10年後、1531年の12月に、メキシコのインディオであるテペヤックという人の前に褐色の聖母が出現し、聖堂の建立を命じた、なる奇跡が起こったことにあるとされています。
(いずれも八木沢涼子『キリスト教歳時記』平凡社新書203 による。)

アステカやインカについては日本語でその様子を読むことの出来る本が、近年ようやく、岩波文庫を中心に大幅にその豊富な内容を覗けるようになりました。独断と偏見の「曲解音楽史」に記したことがありますので、重複しては触れません。

聖母マリアを巡る声楽作品はたくさん残されています。
佳品もたくさんあります。

そうした中から、ルネサンス期最大の作曲家、ジョスカン・デ・プレの『アヴェ・マリア』を聴いておきたく存じます。

ヒリヤード・アンサンブル、EMI CLASSICS CHIL-1004

ジョスカンはラテン語の宗教作品だけでなく、フランス語の洒脱なシャンソンやイタリア語の世俗歌曲をも多く残しており、いずれもたいへんに美しかったり楽しかったりして、その価値はいまなお衰えていません。

ジョスカンは、1450年から55年頃、崩壊直前のブルゴーニュ公国領で生涯の後半には北フランスとなったピカルディの生まれとみられています。彼についての記述は、いまのところの研究成果では1477年が初めてであり、フランスのアンジュー公ルネに仕えていたこと、その死後(1480)、おそらく他の仲間とともにルイ11世の宮廷音楽家となったこと、が推測されています(ここでオケゲムのもとで活躍したと考えられています)。ルイ11世がすぐまた1483年に死去すると、ミラノでの奉公を経て1486年-1494年はローマ聖歌隊の歌手となり、さらにフランスとイタリアを行き来していましたが、1504年にフランドルのコンデ・シュル・レスコーにあるノートルダム協会主任司祭となり、1521年8月21日にその職にあるまま死去したそうです。

非常に名作の多い作曲家であることは、既にご承知かもしれません。
この歌がどういう機会用のものなのか、私は知らないのですが、歌詞の内容が聖母マリアの貞節・清廉にふれていますので、もってきてみました。

Ave Maria, gratia plena;
Dominus tecum, Virgo serena.
Ave cujus conceptio,
Solemni plena guaudio,
Caelestia, terrestria,
Nova replet laetitia.
(以下略)

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