« 第1回POC 明暗の万華鏡(9月23日、大井浩明氏 於 門仲天井ホール)) | トップページ | 白銀のうたびと・松平頼則(まつだいら よりつね)(1) »

2010年9月26日 (日)

プレイエルのピアノによるショパンリサイタル(2010.10.05)

さて、10月も面白い演奏会がいくつかあります。

これは7月にご紹介したもので、だいぶ間が空きましたので、再度掲載させていただきます。

84d30a5f筒井一貴さんによる、「1844年製プレイエルピアノによるショパン:マズルカ&ノクターン」演奏会です。

日時:2010年10月5日(火)18:30〜
場所:自由学園明日館講堂(池袋駅メトロポリタン口から歩5分、駐車場無し)
料金:一般3,500円、学生3,000円(未就学児童入場不可)

問い合わせ先:03-5225-1353(ピアノパッサージュ)
e-mail:hassel★pianopassage.jp(★を@に置き換えてメールして下さい)

Myonichikanmap

筒井さんのHPはこちら。
http://www.h3.dion.ne.jp/~bergheil/

1844年ですとショパンの死の5年前です。したがって、使用楽器はショパン在世中のものということになります。

では、それでショパン当時の音色が聴けるのか、というと、話はそう単純ではないようです。
楽器が、出来るだけ長く使えるために、とか、しばらく使われていなかったために傷んでいる、とかいうことになりますと、数々の補強なり部品の取り替えが行なわれることになりますから、それを可能な限り制作当初の状態に戻さなければならない、なる面倒が生じるのです。

筒井さんは古鍵盤楽器の復元制作や補修にも長年携わっていらっしゃるので、そのへんはお詳しく、ハンマーやフレームが20世紀中に過剰に補修されていたのを、元に近い状態に近づけるなどの工夫をなさって、今回の演奏会に臨まれます。

プレイエルのピアノは、
「イギリス流のアクションに、うまく組み合わされたレバーのシステムを加え、鍵盤の固さを取り除くのに成功した。おかげでピアニストや製作者には信じられぬほど、同じ音符を早く、均等に、楽々と弾けるようになったのである」(1830年より後のある技術者の言とのこと、出典不明、伊東信宏編「ピアノはいつピアノになったか」149頁、シルヴァン・ギニャール筆 大阪大学出版会 2007)
と同時代者に言わしめた楽器とのことですが、現在の使用に耐えるように修復されたものでは必ずしもそのメカニズムの利点がそのまま活かされてはいないとも小耳に挟んでおります。
そのあたりを克服しながら演奏するのは並大抵のことではありません。

ショパン・イヤーでありながら、そうした現状を理解せぬまま、プレイエルにも初めて触れたような有名ピアニストさんが、普段の評判とは違って四苦八苦されていた、との話も、聴きに行った人から教えてもらったことがあります。

筒井さんの大きなチャレンジに、拝聴する側も、大きく期待したいと存じます。

曲目は、

マズルカ op.41-1
マズルカ op.30-1
2つのノクターン op.37(11,12番)
4つのマズルカ op.17
ノクターン op.62-1(17番)
2つのノクターン op.55(15,16番)
マズルカ op.33-1,2,4
ノクターン op.48-2(14番)
マズルカ op.6-2,3
3つのマズルカ op.50

となっています。


日本人作曲家の作品を集中的に紹介する大井浩明さん《Portraits of Composers》(POC)昨日レポートの第1回2010年9月23日(祝)は満員立ち見客ありでした。以降、2010年10月16日(土、松平頼則・山本裕之作品)、010年11月13日(土)、2010年12月15日(水)、2011年1月23日(土)です。1回券はローチケ(ローソンチケット)で(おおむね前々日までの取り扱い、その後は当日券となります。満席にご注意!)・3回パスポート・5回パスポートはopus55にて入手出来ます。当日演奏される野村誠さん作品の解説こちら

ツイッタでの第1回POC関連ツイートのまとめは、http://togetter.com/li/52350http://togetter.com/li/53145

ヨーロッパ在住の非常に優れた古楽奏者阿部千春さん(Vn.コンチェルト・ケルン等で活躍)による「バロックヴァイオリンコンサート」は10月8日(金)新高円寺のスタジオSKで。

上記の阿部千春さん・大井浩明さんによる「モーツァルト:作品2」昨年大好評の作品1に続きより充実の響きです。10月13日。(リンクでは大井さんの師カニーノとアッカルドの演奏引用で曲のサワリをご承知頂けます。)

野村誠さん・片岡祐介さん「音楽ってどうやるの」「即興演奏ってどうやるの」もっと早く知っていたかった好著でした。ご一読を強くお勧め致します。

oguraooi.jpg 日本で本場のカンツォーネを聴かせて下さることにかけてこれ以上の方はいらっしゃらない、青木純さんの今後のスケジュールは、こちらをクリックしてご確認下さい。

|

« 第1回POC 明暗の万華鏡(9月23日、大井浩明氏 於 門仲天井ホール)) | トップページ | 白銀のうたびと・松平頼則(まつだいら よりつね)(1) »

コメント

をを、ここで筒井さんのリサイタル案内を拝見するとは!(^0^)
弦の張力とか、構造の違いもあるのですが、当時のピアノでは、現代のピアノとはまた違った味わいがあって良いですね。

投稿: D | 2010年9月29日 (水) 01時23分

わお、私には似合いませんでしたか? (^^;
筒井さん、おもろいかただし、ひとに石ぶつけられてもニコニコ「あいつはいいやつだ」って感じのかたなので、そこが好きです! ・・・って、なんで筒井さんを僕なんぞが知っているんでしょうねえ。。。ナイショです!( ̄▽ ̄)

是非いらして下さいね〜!

投稿: ken | 2010年9月29日 (水) 23時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プレイエルのピアノによるショパンリサイタル(2010.10.05):

« 第1回POC 明暗の万華鏡(9月23日、大井浩明氏 於 門仲天井ホール)) | トップページ | 白銀のうたびと・松平頼則(まつだいら よりつね)(1) »