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2010年8月29日 (日)

好演:大宮光陵高等学校管弦楽団第24回定期演奏会

本演奏会とかぶったため伺えず涙を飲みましたが、マンハイムでご活躍の小川隆さんをはじめとする「古楽器によるフルート演奏会」も、素晴らしかったこと、Curraghさんがブログで採り上げて下さいました。 お聴きになれた方、ラッキーでした! 是非また日本で演奏して下さることを願っております。



日本人作曲家の作品を集中的に紹介する大井浩明さん《Portraits of Composers》(POC)は、2010年9月23日(祝)、2010年10月16日(土)、010年11月13日(土)、2010年12月15日(水)、2011年1月23日(土)です。

阿部千春さん(Vn.コンチェルト・ケルン等で活躍)・大井浩明さんによる「モーツァルト:作品2」昨年大好評の作品1に続きより充実の響きです。10月13日。(リンクでは大井さんの師カニーノとアッカルドの演奏引用で曲のサワリをご承知頂けます。)

野村誠さん・片岡祐介さん「音楽ってどうやるの」「即興演奏ってどうやるの」もっと早く知っていたかった好著でした。ご一読を強くお勧め致します。

Koryo24共演に横山幸雄氏(今年、大宮光陵高校で特別講師をお勤め)を迎えての会でもあり、チケット入手出来るのかどうかを危ぶみましたが、今年もなんとか拝聴叶いました。

・「眠りの森の美女」組曲(チャイコフスキー)
・スラヴ行進曲(チャイコフスキー)
・ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)

の3曲。

集中度の高い、良い演奏でした。

毎年毎年、生徒の皆さんがお互いを聞きあうことで確実に良いものを積み重ねあっていらしているのがしっかりと聴き取れ、嬉しく感じさせても頂けました。

「眠りの森の美女」は、難曲ですね。生徒の皆さん、それでも逃げずによく演奏なさったと思います。
「パノラマ」や「ワルツ」のリズムの入り組む面白さについては、もう少しそれが際立つように先生からご指導を頂けていたら、より嬉しかったかと存じます。

スラヴ行進曲は大宮光陵の皆さんの十八番ではないかと思います。
今回もあちこちのパートに出てくるソロでの健闘が聴かれましたが、際立っていたのは、弦と管のバランスへの気配りでしょう。初心者の方も多い弦のユニゾンは、やはり大変で、そこがなんとか際立つように前後の音量が上手く組み立てられているところには、皆さんのご努力が感じられました。

ラフマニノフは・・・神様が作りたもうた音楽ですね。
中間楽章、オーケストラ側がともすればソロより情緒的になるところを、横山先生は百戦錬磨ですから、素知らぬ顔で、音楽の流れを止めず、しかも一音もおろそかにしないで合わせて下さっていました。
指揮は先生が大変冷静にお振りになっていたので、こうした箇所については
「まずソロを聴く・ステージ条件で聴き取れないときには指揮を目印にする」
ことを徹底なさるといいかと存じます。目だけを頼りにすると行動(音出し)までに時間のズレが大きく生じるでしょうから、目は先読みをどの程度すればいいか、について、もし今回の録音がお手元に届いたら、よくご研究頂くと宜しいかと存じます。
横山先生のように冷静に効果的に曲の構成感を「見せて」下さるかたは、有名な演奏家さんでも決してたくさんいらっしゃるわけではないので、生徒さんは一生思い出に残る貴重な経験を高校生のうちになさることが出来、たいへんお幸せなことではないかと、強く感じました。田尻先生の的確な指揮ぶりにも、いつも感動させられますが、この協奏曲の指揮ではそれをいっそう強く印象づけられました。

アンコールの「木星」は、たいへん明るくのびのびしていて、心の底から楽しむことが出来ました。

ありがとうございました。

僭越を綴りまことに申し訳ございません。

今後のいっそうのご発展・充実を、ファンとして心からお祈り申し上げます。


oguraooi.jpg 日本で本場のカンツォーネを聴かせて下さることにかけてこれ以上の方はいらっしゃらない、青木純さんの今後のスケジュールは、こちらをクリックしてご確認下さい。

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