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2010年1月18日 (月)

必要!:「アホ」に学んで「アホ」を自覚!

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コンサート「麿と素敵で愉快な音楽家さん」は2月7日、新宿オペラシティ内の近江楽堂で。顔ぶれも曲目も魅力的です。是非お出かけ下さい。


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2台のピアノによる「モーツァルトピアノ協奏曲全曲演奏会」(東京3月18日:小倉貴久子さんと大井浩明さん、京都4月3日・4日:河野美砂子さんと大井浩明さん)詳しくは記事中のリンク先をご覧下さい。バナーをクリックすると大井浩明氏のブログ記事を閲覧出来ます。


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・・・なんて始めると、ご紹介しようと思っている書籍のご著者には失礼です。

でも、あー、こういうの読んでオイラも自覚症状持つのは必要だ、と素直に思いました。

『かなり変だぞ「クラシック通」』神沼遼太郎 幻冬舎ルネッサンス新書004

評論家さんのお書きになったものは、基本的には読みません。
はっきりいって、押し付けだしツマランし、というものが圧倒的多数だからです。
演奏家さんの場合も、いちどだけ、まずじっくり吟味しないうちに手にしてしまって痛い目にあってからは、選ぶのに慎重を期するようになりました。

で、ふつう選択肢に入って来ない本でも手にしてみるか、と決心するのは、自分の(非常にアホな)プライドかなんかから、
「よーし、けなして、コケにしまくってやれ!」
と悪戯してみたくなったときだけです。
・・・結局、あんまりブログにしたいような「何か」は胸に湧き上がらずに終わるので、
「やっぱりやめときゃよかった。。。」
になります。

これは、私が音楽本を読むときに露わになる「オイラのアホ!」加減です。

何を隠そう、今回ご紹介する本も、そういう自分のアホな悪戯心から手にしたものです。
案の定、書かれていることの端々に、
「そりゃ違うだろう!」
なる気持ちもむんむん湧いてきて、反論をまとめようか、とまで考えたくらいです。

これが、しかし、思わぬ結論を私にもたらしたのでした。

「そう、素直にこういう気持ちにさせてくれる<アホ>本も、ときには読んでおくのがいい!」

これまたご著者に失礼か、となると、いや、その反対なんだと確信しております。
だって、この本をおまとめになったご著者がご自身をアホと認め、アホに徹し、他人様だけでなくて自分にも
「お前もオイラも、どうせアホなんや!」
と開き直って綴られたからこそ、従来の評論家さんの本に比べて各段に「クラシック・オタク」の一般像に肉薄しています。そう、著者像まで含め、「クラシック・オタク」の風俗がリアルに描画されているため、読後感がさわやかでさえあるのです。

そんな次第で、ディテイルにケチつけるアホに、私はなりたい、という宮沢賢治張りの偉大な精神は、私は放棄いたします。

もともとは「クラシック・アホラシー」なるタイトルで出ていたもので、最初に手にしたときは「こんなもん死んでも読むか!」と半ば腹が立って、ぶん投げるようにして本屋の書棚に戻した代物でした。・・・まだ私のほうが私のアホさに気づいていなかったからなのでしょう。

最初に注意しておかなければならないのは、この本を読む際には、価値観をご著者と共有している必要はまったくない、むしろ正反対のほうが腹を立てながら読むから面白いかもしれません。

ただし、読む上でのお願い事(なるものを、ご著者とまったく面識も交流もない私がすることさえ、ちゃんちゃらアホです)は、
「一通り腹を立てたら、読後に腹を立てた自分を笑ってみてくださいまし!」
ということになるかと存じます。

ギョーカイのかた、アマチュア演奏家、愛好リスナーそれぞれが、おそらく違った側面から
「こいつ、えらい勘違いしとるで〜〜〜」
と文句たらたらになることは、まず請合います。
その上で、ご自身の範疇ではない(ギョーカイ人ではない、アマチュア演奏家ではない、【クラシックの】愛好リスナーではない、というそれぞれの)部分については、
「そうだよなあ、こんなこともあるよなあ」
と、いつも他人事として見ているかたがたのふるまいにたいしては実によく「戯画化」されているところに目を向けなおしてみるのがよろしかろうと思います。

そういう目で覗いてみるのが、この本を手にするうえでのポイントではないかなあ、と感じております。

ですので、内容については、お手にとってのお楽しみ、とだけ申し上げます。

「オレだってアホやねん!」

と開き直った記述ほど、野次馬根性で垣間見させてもらったときに愉快なものはありません。

読者が本書の内容を真に受けることは、ひょっとしたらご著者の本意にかなわないのではないか、というのが、私の勝手な勘繰りです。

・・・斜めに構えて読める自信のある方にだけお勧めします。 (^^)v

・・・関西ノリのかたには、でも、ちょっと物足りないかな・・・


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