« スウィトナー氏についての過去記事のリンク | トップページ | JIROさんのスウィトナー特集 »

2010年1月15日 (金)

2台のピアノによる「モーツァルトピアノ協奏曲全曲演奏会」

コンサート「麿と素敵で愉快な音楽家さん」は2月7日、新宿オペラシティ内の近江楽堂で。顔ぶれも曲目も魅力的です。是非お出かけ下さい。



アマチュアオーケストラ、東京ムジークフローの特別演奏会は1月17日です。入場無料。

Dada大井浩明さんは、なんだか面白い演奏家さんだな、と、常々思います。(ちなみに、リンクした大井さんのブログ上では、今日現在、ご本人の肖像はダダになっております。ご本人の風貌と似ているかどうかは、是非ご本人をご覧になってご判断下さい。)

残念ながら、私は直接には昨年7月にケルンでご活躍のヴァイオリニスト、阿部千春さんと共演なさったモーツァルトのヴァイオリンソナタ作品1(全6曲)だけしか拝聴していないのですが(その直前に、これはピンチヒッターでしたが、寺神戸亮さんと同じシリーズの作品を演奏し好評を博しています)、CDはどれも興味深くて、iPodに移し替えて、そのときどき繰り返し聴かせて頂いております。どの作品に対してもじつに生真面目な取り組みをなさっていますが、その真面目さは、とくにベートーヴェンにおいては
「この作曲者本来の即興性をも自由に表現してみよう」
という好奇心に支えられています。
録音で聴く大井さんのほうは、そんな生真面目さに感心させられるのですが、生ですと、そこに彼独特の「道化の精神」が加味されるので、本当は出来るだけ生で拝聴したいのです。

あと数年すれば、私自身の家庭生活にも若干ゆとりの時間が出来るかもしれず、そのときには出来るだけたくさん、生を拝見・拝聴したいと思っております。

何よりも、楽曲に取り組みむ方法が面白い。

まだ私が大井さんというかたの存在を知らないときにはフォルテピアノによるベートーヴェンのソナタ全曲演奏会をなさっており、昨年秋にはオルガンとチェンバロ(だったかな)で日を分けてバッハのクラヴィア練習曲集すべてを演奏なさっている。
「まとめてドン!」
という感じです。
で、こんなことをキャッチフレーズにしてしまうと、とんだ間違った耳で聴かせて頂くことになります。

「まとめて演奏してしまう、ということ」=「どの曲も同じに弾く、ということ」

ではないのですが、彼の組むスケジュールとプログラムの表面だけ見ると、そういう勘違いをしてしまう。

全く逆です。

すべてをたどってみることで、作曲者がそれぞれの作品に織り込んだ「時間」とは何か、を、ハイデッガーみたいな哲学によってではなく、音という、本当に時間に密着している以外何物でもない手段を(必要に応じ歴史考証的に道具、すなわち楽器をとっかえひっかえしながら)用いて模索する。

ですから、リサイタルやコンサートの開催を決意したときには意思表明が一見派手っぽいときもあります。でも、終わったあとでご本人がどう思ったのかなあ、とブログあたりを拝見すると、これまたいつも真摯な反省に満ちている。

奇傑とすべし、でしょう。

で、今度の催しは、京都と東京の、それぞれ優れた女流ピアニストさんと共演、京都のほうは1回の公演を2日間同一プログラムで行ない、それぞれの日でソリストとオーケストラ担当を入れ替えるという、これまた遊び心に満ちたものです。

共演ピアニストさんは、京都は河野美砂子さん、東京は小倉貴久子さんです。

大井さんのブログからすべて転載するとえらい分量になりますので、最小限の情報のみ。
詳細は河野さん、小倉さん、大井さん、それぞれのサイトやブログをご覧下さい。
以下、URL、お名前や会場名にリンクを貼っておきます。

河野さん:http://music.geocities.jp/misakn95/
小倉さん:http://www.h2.dion.ne.jp/~kikukohp/metooi.html
大井さん:http://ooipiano.exblog.jp/13391127/



<主要情報>

--京都--
第1回
 日時:010年4月3日(土)午後5時開演、2010年4月4日(日)午後3時開演
 会場:アトリエ ワム atelier WAM (京都市北区紫野北舟岡町41) (各回定員30名)
 曲目:ピアノ協奏曲 No.5(KV175) No.6(KV238) No.8(KV246 リュッツォー)
     No.9(KV271ジュノーム)
 料金:一般3000円  学生2000円
 問合せ/申し込み コンサート・モーツァルト(月~金曜日・午前10時~午後5時)   
 メール conmoz69[at]ybb.ne.jp(予約受付中) 電話 075-432-0117 fax 050-1359-4384

以降、第7シリーズまでを2011年6月まで順次開催の計画。


--東京--
第1回
 日時:2010年3月18日(木)18:30開演
 会場:自由学園明日館 講堂(東京都豊島区西池袋2-31-3 、tel.03-3971-7535)
 曲目:ピアノ協奏曲 No.5(KV175) No.6(KV238) No.8(KV246 リュッツォー)
     No.9(KV271ジュノーム)
 問合せ/申し込み メヌエット・デア・フリューゲル 048-688-4921
 mailto: mdf-ks[at]h7.dion.ne.jp http://www.h2.dion.ne.jp/~kikukohp/
 チケット取り扱い 東京芸術劇場チケットサービス 03-5985-1707 http://www.tgg-ts.jp/



蛇足ですが、東京での共演者である小倉さんのご著書「ピアノの歴史」は、この手の書籍の中ではもっとも良心的なものの一つであり、分かりやすさではダントツではないかと思っております。こちらもお手に取ってみて下さいませ。


また、大井さんは松下眞一追悼個展を2月27日に宮本妥子さんと(京都)、3月1日・3日にはバッハのチェンバロ作品の連続演奏会を(芦屋)で行ないます。


L4WBanner20080616a.jpg


クラシックCD・書籍検索に便利!バナーをクリックして下さい!


sergejOさんの記事の便利なインデックスも是非ご活用下さい。

|

« スウィトナー氏についての過去記事のリンク | トップページ | JIROさんのスウィトナー特集 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208675/47304147

この記事へのトラックバック一覧です: 2台のピアノによる「モーツァルトピアノ協奏曲全曲演奏会」:

« スウィトナー氏についての過去記事のリンク | トップページ | JIROさんのスウィトナー特集 »