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2009年9月 8日 (火)

9月15日大井さん番組をご覧頂くにあたって

大井浩明さん、BSに登場です!下記リンクをクリック、是非お見逃し無く。
8月5日(BS hi)終了・9月15日(BS2)



大井さんによる「バッハは世間に自分のことをどう思って欲しかったか」・・・クラヴィア練習曲集第1巻から第4巻の連続演奏会(現代日本作曲家の作品をはさみながら)は、9月19-21日に行なわれます。3日通しでのお越しをお薦め致します。

メンデルスゾーンコーア & ハインリッヒ・シュッツ合唱団によるメンデルゾーン『パウロ』演奏会は10月2日、東京カテドラルにて。

増井 一友さんリサイタル(クラシックギター)、11/21(土)東京:近江楽堂 5時開演 、11/28(土)大阪:ザ・フェニックスホール 5時開演です。素晴らしい音色をお楽しみ下さい!

9月15日にBS2で再度放映される、大井浩明さんによる、さまざまなフォルテピアノ(およびクラヴィコード)によるベートーヴェン演奏について、ご覧になる際に承知をしておいて頂きたい、と私が感じた点を述べます。

最初は、少しこまごま綴ったほうがいいのかなあ、と考えてもおりましたが、曲の内容、それに即した楽器の選択については、番組中で大井さんが語り尽くしていますので、結果的に、素人があれこれ加える必要はあるまい、と判断しました。

すると、非常に手短になってしまうのですが、2点だけが必要事項となります。

一点目は、使用楽器と、それが置かれた環境のことです。
企画から収録までの期間が、おそらくあまりなかったのでしょうか、楽器をご用意された業者さん(コレクターさん?)にとって、まずこれは条件が厳しかっただろうと思われます。8月にご覧になった方からは「骨董品を弾いているんじゃないか」という感想も出たようですが、骨董品であっても、楽器の状態をよくよく調整すれば、(「丁寧に触る」という取扱い注意を守らなければなりませんが)名人ではない人が弾いても「真っ当」な音が出せるほどまでにはコンディションはよい状態に戻せます。そこへ戻せるだけの充分が時間がなかったように見受けます。また、テレビ収録用のスタジオというのも、調整不充分な楽器にとっては決して良い環境だとは思えません。
以上はご勘案の上ご覧になるほうが、客観的な目で「絵」をつかむことができますので、是非ご承知置き頂ければと存じます。

二点目は、楽器はともかく、弾き手である大井さんの手元、また、上半身がしっかり映し出される場面では、顔・肩・その延長としての腕に、しっかりご注目頂けたらいいなあ、ということです。
最近もてはやされる日本人ピアニストの多く(他の楽器の演奏家でも、ですが)、弾く時に何故かムンクの絵ほどに顔をデフォルメして、せっかくの美男・美女ぶりを台無しにするかたばかりが目立ちます。・・・いつからそんなことになってしまったのでしょう? これは楽器を演奏する上で決してプラスではありません。
大井さんが仮に顔をムンク調にしたところで、美男ぶりが台無しになる事態は起こりえませんが(ゴメンナサイ!)、とくに彼の顎から下は常に脱力を保っているところには注目して頂きたいものです。肩も、決して力んで持ち上がることがありません。鍵盤を弾く手元の形が常に丸く(大きな手に恵まれていらっしゃる幸いもあるかとは思います)、指先は必ず軟らかなアーチを描いているのもポイントです。
番組をご覧頂けば一目瞭然ですが、時代物の楽器を一同に揃えるとなると、それぞれの楽器で鍵盤の大きさも幅もかなり異なります。
ですが、大井さんの上記のような姿勢は、どの楽器の前でも決して崩れることがありません。
では、奏でる音楽も一様なのかというと、これは・・・楽器の状態が第1点のようであるにもかかわらず・・・曲それぞれの個性を充分引き出しているものとなっています。

くどくなりますが、音楽そのものの個性と、楽器の状態とを、うまく分離して目にし耳にできないと、番組の真価を見落としてしまうことになり、たいへんに惜しいことです。

フォルテピアノ自体に触れることは私たちには大変困難なことではありますが、「楽器にじかに触れる」経験が少しでもおありでしたら、以上のことはご了解頂けるものと信じます。

上記2点を念頭において頂き、有意義で新鮮な「楽器体験」が映像を通じてでもかなりの程度可能であることを、楽しく体験して頂けましたら、この上ない幸いです。

・・・なお、本記事は、特段、大井さんのご了解を得て綴ったものではありませんで、大井さんに
「なんやこれ!」
と仰られてしまえば、何の意味ももたないものになります。

ただ私が感じた通りに綴っただけでですので、そこはご了承下さいね。


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