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2009年9月30日 (水)

音楽の愛し方10:「音楽」を聴くのか、「演奏」を聴くのか

メンデルスゾーンコーア & ハインリッヒ・シュッツ合唱団によるメンデルゾーン『パウロ』演奏会は10月2日、東京カテドラルにて。


紳士的名ギタリスト増井 一友さんのリサイタル(クラシックギター)は、11/21(土)東京:近江楽堂 5時開演 、11/28(土)大阪:ザ・フェニックスホール 5時開演です。素晴らしい音色をお楽しみ下さい!


赤津眞言さん他「フランス ヴァイオリン音楽の流れ」については、複数日程につき記事にリンクを貼りましたのでそちらをご覧下さい。


3・7・8・9(7から9は当面欠番)
101112131415
番外1 番外2


7〜9は、とりあえず欠番とさせて下さい。
7では、民族音楽とは何か、を考えてみようと思っておりました。
8では、その上で、音楽とはどんなものをさすのか、を、最初に戻って考えてみようかと思っておりました。
9は、予備の欠番です。

7、8を綴らないままにした仕舞っている理由は、番外1をお読み頂ければ幸いに存じます。


単刀直入に言ってしまいます。
というか、言えることが、これしかありません。

私たちが「音楽を聴く」と言っている時、それは「演奏をしているものを聴く、演奏者を介して聞こえてくるものを聴く、もしくは演奏者そのものの<声(肉声であるか、楽器を通じたものかを問わず)>を聴く」ということと同義である<過ち>を冒していることが多い、ということです。
「音楽そのもの」ではなく「演奏」を聴く、ということが<過ち>だというのではありません。
二つの異なった事柄を同一視してしまっていることが<過ち>である、と申し上げたいのです。

「演奏」がなければ、そもそも「音楽を聴く」ことは出来ません。
で、ポップスやロック系、歌謡系、ジャズ系などは、「演奏」と同時に、「演奏者」の個性を楽しみ、個性を愛することが、「音楽を聴く」ことと一体になり易いものです。

ところが、いわゆる「民族音楽」では、これが混沌としています。
決まった演奏家が音楽と同格と見なされるケースもあります。インドやイランなどの「メジャーな民族音楽」にその例を顕著にみることが出来るでしょう。
音楽を誰が演奏しているか、ということが問われない・・・あるいはそんなことを問いようがない民族音楽もあります。パプア・ニューギニアだとかアマゾンの民族音楽の演奏者が誰なのか、ということに着目してそれらを聴くことは、まずありえないのではなかろうかと思います。

伝統音楽(想定しているのは日本の雅楽や能楽)ですと、「型」に流派(「家」)があること等は非常に明白だったり、あるいはそれによって採り上げられる演目が決定してしまうことがあったりするのですが(能の場合ですと「観世」だとか「金春」だとかがありますね)、「家」を問わず共通する演目は、同じ音楽として演奏される。・・・そこに付加される味が「家」によって異なるところに、各「家」の存在意義こそあるものの、この場合、演奏者個人、というものは、既に捨象されています。

西欧以外は文章によって体系化されてはいませんが、究極の姿としては、音楽にはその背骨としての「理論」があります。この「理論」によって抽象化されたもの、を、人間の思考は本来「音楽そのもの」であると規定しています。

神の姿としてならば別ですが、人間の姿として「我こそは音楽なり」という具象化は、つきつめていくと、存在しません。

・・・と、抽象的に断言すると、実は、とりあえず三つの難問が生じます。

こんなふうなものです。

1)「美空ひばりを聴く」というような、演奏者に耳を傾ける
2)「ビートルズを聴く」というような、演奏者か、そのひとがかたちづくった曲に耳を傾ける
3)「モーツァルトを聴く」というような、かたちづくったひとの名のもとに曲に耳を傾ける

という、それぞれの、どこに「音楽」があるか、ということです。
当面は、これらについて、「クラシック」を通じて、少しだけ考えておきたいと思います。

「クラシック」ですと、上記は例えば、次のようになるでしょう。

1)「グールドを聴く」
2)「ガーシュウィンを聴く」
3)「モーツァルトを聴く」のまんまでもいいですけれど。

それぞれに拡張型もありますけれど、それぞれを考える際に拡張型まで含める場合に明記していきたいと存じます。

そっけないですが、今回はここまでと致します。


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