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2009年7月21日 (火)

大好きだったヤマカズさん

Yamatouchiharu蓮見岳人・阿部千春デュオリサイタル
(バロックリュート&バロックヴァイオリン、ケルン在住)、是非お出掛け下さい。

千歳(7月12日大好評終了)・天理(7月18日大好評終了)・京都(7月19日大好評終了)・名古屋(7月21日大好評終了)静岡(7月22日)・東京(7月23日)です。

総合連絡先:スパティウム・ハルモニエ(電話050-5539-8845、mail:duo@angel.nifty.jp

HP:http://abe.hasumi.de/



阿部千春さんが、気鋭のピアノ奏者、大井浩明さんと組んでの演奏会は7月25日(土)!

〜若き天才作曲家が世に問うた「作品1」〜

《モーツァルト:パリ・ソナタ集 作品1(全六曲)K.301-306》

(護国寺:同仁キリスト教会にて、18時開演)はリンク先(←ここをクリック!)、この演奏会への私の期待については「サヨナラ『古楽』」をご覧下さい。

連絡先:オフィス・アドック(電話:050-5532-5562、mail:office.adhoc@gmail.com

blog:http://ooipiano.exblog.jp/11686543/

なお、大井さんは、8月5日(BS hi)と9月12日(BS2)に番組出演なさいます。

吉田美里さんヴァイオリンリサイタル

・7月25日(土)ペンション・モーツァルト (山中湖) 残あり。

※8月22日(土)14:30〜  荻窪:衎芸館(かんげいかん)・・・は満席となりましたそうです!

プログラム等は、こちらをご参照下さい。

・・・いまお薦めしている蓮見さん・阿部さんや大井さん、吉田さんの、「いま・そしてこれから」の演奏とは、全く違います。かつ、ご自身が奏でるのではなく、人に奏でさせる音楽家でした。

で、実際にその指揮棒の下で演奏する光栄には、私はアマチュアとしていちど経験出来たにすぎませんでした。

そのとき、このちっこい(失礼)オジサン・・・もうお爺さんという見かけでしたが、中身は全く違いました・・・、素人愛好家、かつまだ親の臑をかじる学生だった私たちに
「いろんなことを勉強しなくちゃあいけねえヨ」
と言ってくれたことは、こちらに以前記した通りです。

実は昨日記事にした上法さんのご本を拝読した同じ日に、私はこのオジサンとの再会を果たしたのでした。

4997184901840ベートーヴェン: 交響曲全集 / 山田一雄, 矢崎彦太郎, 札幌交響楽団, 他

デモで聴いたのは、「エロイカ」の演奏でした。

上法さんのご本にも少し書いてあるのですが、音楽はもともとはそれが出来た土地土地のことば・・・そのイントネーションや発音・・・と密な関係にあるのだろうと思います。
それからすると、別にヤマカズさんに限らず、他国人の棒の下に演奏されるベートーヴェンの交響曲は、ベートーヴェンが産み出した、そして聴きたかった音とは、たぶん、全く違う。

それでもたとえば、ムラヴィンスキーがレニングラードフィルと演奏したベートーヴェンの第4交響曲などは伝説の名演です。それは、この演奏が、ロシアの響きでなされているからに他ならないのだろうと思っています。

ヤマカズさんの「エロイカ」をショップのヘッドホン越しに聴いて、すぐに

「ああ、これは、ホンモノの日本語で話されたベートーヴェンだなあ」

という思いが胸に広がりました。
気がついた時には、お恥ずかしい話ですが、自分は涙ぐんでしまっていました。

「いろんなことを勉強しなくちゃあいけねえヨ」

と話してくれた時、ヤマカズさんの眼が何人もの私たち小僧っ子の瞳の奥まで優しく覗き込むようにしてくれた、あの表情が、またありありとこの目の前にあるのでした。

純日本語のベートーヴェン。

あったって、よかったのです。

・・・ただ、それは、たった20年前の演奏でありながら、もう、過去の日本語でした。
・・・なつかしい、でも、その後の誰もが受け継ぐことのなかった日本語でした。

いまは、若い世代が、もしかしたら別のかたちでのベートーヴェン日本語化に挑戦しているのかもしれない。
その試みが成功することを私は切に祈りますが、一方で、消えつつあり忘れつつある日本語にあった、これまた独特な美しさも、いつの日か、いろんな意味で、色眼鏡抜きで再評価される日が来ることをも、同様な重さで願っています。

9曲のどれを聴いても(第1番のみは生前、札響との演奏は実現せず、ヤマカズさんの指揮ではありません)「ヤマカズ日本語炸裂」ですが、全て聴いた後でも、私に涙させてくれた「エロイカ」は、やっぱり最初に鮮烈な印象を受けたせいか、最も良い演奏であるように感じます。


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