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2009年6月 5日 (金)

黒田恭一さん、逝去

偉そうに、
「お悔やみ申し上げます」
などとは申しますまい。
そんなことでは、いかんのだ。。。そこでお別れになってしまって、その人の心が私の財産になるのを放棄してしまうことになるから。
それは、好きなどんな人の訃報に対しても、そうなのだろうと思います。
黒田さんのようにメジャーな方であってもなくても。
・・・そんなものなのだ、と、最近、感じ方が変わりました。

思えば、ガキのときに、この人の、柔らかい口調でキツいことをお話になるのが大好きで、FMラジオにかじりついたのが、私のクラシック好きに拍車をかけてくれたのでした。

ちょうど、黒田さんが後押しして書かれた1冊の本を夢中で読んでいたそのときに、職場の先輩に
「そういえばさあ・・・」
と聞かされて、遅ればせながら知った次第です。(ニュースになったのが6月3日から4日にかけてだった、ということを、迂闊にも知りませんでした。)

その本の対談の中でのご発言。

「すべてのコンサートは、いちおう表向きには、音楽のためになされているということになっているわけです。ところが、本当にそうだと思えるコンサートと、儲けのためではないかと思われるコンサートの違いというのが、不思議と如実にわかるのですよ、値段や会場、あるいはアーティストの選び方などで。」(中藤泰雄『音楽を仕事にして』p.233、ぴあ、2008.11.28)

黒田さんの意図と私の感覚とには違いがあることを承知しつつ、言葉の表現としては、これはまったく同じことを考えていました。

朝日新聞webから、訃報記事を引かせて頂きます。



音楽評論家、黒田恭一さん死去

2009年6月3日19時37分

 新聞やテレビなど多彩なメディアで、クラシック音楽のすそ野を広げてきた音楽評論家の黒田恭一(くろだ・きょういち)さんが、5月29日、多臓器不全のため都内の病院で死去した。71歳だった。葬儀は6日午前11時から東京都新宿区須賀町14の1の四谷たちばな会館で。喪主は妻志肇子(しげこ)さん。連絡先は渋谷区道玄坂2の24の1の東急文化村。

 早稲田大在学中に音楽評論の道に入る。「20世紀の名演奏」(NHK・FM)などテレビやラジオで、カラヤンをはじめ巨匠たちの演奏の魅力をわかりやすく紹介した。すぎやまこういち作曲「交響組曲ドラゴンクエスト」のCD解説も担当した。

 99年から東京・渋谷のオーチャードホールでプロデューサーを務め、ジャズやポップスを組み合わせた親しみやすいクラシックの公演を企画した。90年から95年まで朝日新聞のCD評者も担当。著書に「オペラへの招待」「はじめてのクラシック」など。

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