« C.Brown 第1章:理論上のアクセント(拍節) | トップページ | 曲解音楽史58:清代の豊かさ »

2009年4月26日 (日)

TMF:4月25日練習記録

齋藤友美賀ヴァイオリンリサイタル(2009年4月28日、市ヶ谷にて)、是非お出掛け下さい。



25日は、「グレート」第4楽章。「運命の力」序曲、ハイドン全曲を全体練習しました。夜間でしたので当日中に綴れなかったことをお詫び申し上げます。

以下、曲のタイトル以外で表示上色がつくであろう部分にはそれぞれ元記事をリンクしてありますから、是非ご参照下さい。

「グレート」第4楽章
長大なので、今回練習したことを、取りかかれなかった後半部にも応用することを念頭において下さい。
また、フレーズの区切りについては、弦分奏で以前にやった通りです。
大変ですが、4月18日弦分奏記録3月8日全体練習記録2月14日弦分奏記録をお手元の楽譜と照らし合わせておいて頂けましたら幸いです。
25日の練習は、それらを参照して頂ければ、特段新しいことをやったのではないことがお分かり頂けると存じます。
従いまして、微細にわたることは省略し、注意点を要約します。

・全体では333のfffが最も強いディナミークであり、最弱はpp(もしくはppp)であるから、たとえば冒頭のffが最強ではないことを意識して流れの設計を行なうべきであること

・どこからどこまでがフレーズの一単位となっているのか、を理解した上で、速さにかまけて、繋がるべきフレーズが切れたり、区分されるべきフレーズの境界が曖昧になったりしないようにすること。

・メロディの設計(その部分のメロディがどこを頂点としているのか)を理解した上で演奏すること。但し、メロディの頂点とディナミークの頂点は必ずしも一致しない。その時にどう工夫するかを考えておくこと。

以上が大きな3点であろうかと思います。煩雑になることを避けるため、以上の記述で終えておきます。



「運命の力」序曲
各所の動機が歌劇場のどんな部分で使われているかについては、記事「ヴェルディ『運命の力』:序曲と劇の関係」を参照して下さい。練習で引っかかった箇所は、劇中には登場しない動機が用いられている部分が多かったように思います。
それを含め、この序曲についても目新しい練習をしたわけではありません。
4月18日全体練習記録4月4日練習記録3月15日練習記録を参照して下さい。これで殆どすべて尽きると思います。


ハイドン『交響曲B」
一気に練習しましたし、それが出来る作品でもあります。必要に迫られない限り、大まかなことだけまとめておきます。

・動きのあるパート(それがほとんどの場合、その個所での主要動機です)に傾聴し、動きを引き立たせるように、伴奏パートは抑えること(例:第1楽章5-7はオーボエ・ホルンが主題、ヴィオラを含む低音がその支えであり、ヴァイオリンは抑える。第2楽章トリオ、4-5はファゴットが主題であり、ヴィオラを含む低音部がそれに和するのであり、ヴァイオリンは抑えること。

・フレージングを、常に明確に意識すること
第1楽章:最初3拍の最後の四分音符は切り上げる(但し、次の出への連続感は保つ)。フレーズは12小節の1拍目前半まで一気に繋がる。以下、14節冒頭まで2拍単位。25小節第1拍は前のフレーズの最終音。以下、各小説目の1拍目までがフレーズの小単位。
第3楽章は、付点四分音符の前の八分音符は(今回の場合は)浮き上げさせる(注:ドラティの録音は違う解釈ですから、お聴きの方はそちらと自分たちのやりかたを混同しないようにお願いいたします。ただし、全体としてのフレーズ設計の読みには差異はありません。)
第4楽章
12小節の第1拍裏から、新しい始まりがあります。

・スタカートで吹奏すべき音を長く吹かないように、また、それだからといってフレーズやニュアンスを考慮しない「ぶっちぎり」にはしないように、特に管楽器の演奏にあたっては注意が必要です。弦楽器は「ぶっちぎり」を起こしやすいので、そちらに留意しての演奏が必要です。

以上、ご留意の上、合宿に望んで頂ければ幸いに存じます。


L4WBanner20080616a.jpg

クラシックCD検索に便利!バナーをクリックして下さい!

sergejOさんの記事の便利なインデックスも是非ご活用下さい。

|

« C.Brown 第1章:理論上のアクセント(拍節) | トップページ | 曲解音楽史58:清代の豊かさ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208675/44804242

この記事へのトラックバック一覧です: TMF:4月25日練習記録:

« C.Brown 第1章:理論上のアクセント(拍節) | トップページ | 曲解音楽史58:清代の豊かさ »