« メンデルスゾーン:初期の弦楽交響曲群(1) | トップページ | ヘンデル:「王宮の花火の音楽」のスコアを読む »

2009年3月12日 (木)

フォーレ「シシリエンヌ」:好きな曲024

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。



大宮光陵高校管弦楽部がSONYのウォークマン"Play You"のCMに12月13日から出演しています!

齋藤友美賀ヴァイオリンリサイタル(2009年4月28日、市ヶ谷にて)、是非お出掛け下さい。

83267d789e989ce4フォーレは、学生時代以降、ステージでの演奏はもっぱら「レクイエム」ばかりですが、大好きな作曲家です。・・・そのわりに、一所懸命聴いていたのはLP時代でして、いまはCD2枚しか持っていません。本当は歌曲も、合唱曲(「ラシーヌの雅歌」や「アヴェ・ヴェルム・コルプス」など)も、室内楽、とりわけピアノ四重奏曲(これはそれまで顔見知りでもなかった方に声をかけて頂いて、白樺湖畔で泊まりがけで勉強させて頂いた思い出があります)など、お気に入りは結構あるのです。でも、「好み」というのは誰にとっても難しいもので、私もなかなか、これが最高、というフォーレ作品の録音は見つけかねております。

こと「レクイエム」となると、大好きな理由は、純粋に音楽的ではないものばかりです。
この曲を、私は学生時代を除いて「身内」で演奏したことがなく、学生時代も、選抜部隊の最年少の小間使いで出張演奏するのにくっついて行っただけです。
大学入学1年前には、愉快なエピソードもありました。
「よし、今度の出張演奏では、おまえをコンマスにしてやる」
と乗せられたSさん・・・次の年、すなわち私が大学に入学した年には本当に学生オーケストラのコンサートマスターになった人で、穏やかで素直な人柄でしたから、大変尊敬しておりました・・・、演奏はステリハと本番のみでして、それまでこの曲をご存じなくて、
「あれ? おかしいぞ」
と、ステージで初めて気が付いたそうです。

そう、フォーレの「レクイエム」では、最初の2曲にヴァイオリンが入っていないのです。

私自身は、この作品の出張演奏に初めて連れて行ってもらった時、前夜にしこたま飲まされまして、ステリハはしっかり勤めおおせたのですが、本番では、ふと気が付いたら自分たちの出番がちょうど来たところ・・・サンクトゥスが始まるところでした。慌ててヴァイオリンを構えて、隣を見たら・・・隣の人は、まだ寝ていました。

その後何度、演奏に参加させて頂いたかは、覚えていません。

ある演奏会では、ヴィオラを弾いていまして、やはり何か起こすのはサンクトゥスのときでして、ピチカートからアルコに弓を持ち替えるときに、勢い余って弓をロケットのように、手から発射させてしまったのでした。
スペースシャトルみたいに出発延期になってくれればよかったのですが、弓は待ってはくれませんでした。
このときは、編成も小さかったので、独唱者は後部の、合唱団の前列のところに立っていらっしゃいました。その独唱者先生が、弓をナイスキャッチして、私のところまで届けにきて下さったのでした。曲の切れ目ではなく、音が鳴っている最中に、足音をしのばせて、です!

最後に参加させて頂いたのは、もう12年も前のことになります。
子供達も生まれて、結構遠方での演奏会でもあり、夫婦とも出掛けたことのない場所でもあり、新婚旅行も行っていませんでしたから、主催者の人にお願いして、旅費は当然自己負担で、家族全員で二泊三日で出掛けていきました。北陸の、日本の何大名水とか言われるほど水のきれいな町でして、練習の間、家内は子供達をつれて、澄んだ水の流れに見とれて散歩を楽しんだようです。
演奏会の翌日には、あいにくの曇り空ではありましたが、夏でそんなに寒くもありませんでしたので、一家で海を見に行きました。
娘はかすかに記憶があるようですが、まだ1歳にもなっていなかった息子の方は、当然、何も覚えていません。
私は、鈍色の波がテトラポットに次々とぶつかってしぶきを上げていた風景が、忘れられません。



同じフォーレの作品の中で、是非一度、オーケストラで演奏したいものに「ペレアスとメリザンド」組曲(作品80、管弦楽編曲は弟子のケクラン、和声学の著書でも有名な人です)があります。

有名なシシリエンヌを名フルート奏者さんが吹くのに酔いしれることもできる楽しみがあるからですが、終曲は「メリザンドの死」という悲しい音楽です。
フォーレの「悲しい」メロディには、人の悲しみを浄める不思議な力があるように、ずっと思い続けて参りました。

終曲を待つまでもなく、遠い憧れを表わすようなこの有名なシシリエンヌのメロディにも、そうした力がさりげなく秘められているように感じられます。

エルネスト・アンセルメ指揮 スイスロマンド管弦楽団の演奏(モノラル化)

KING RECORDS 23OE 51074

学生時代には、この顔合わせで、フォーレ・ドビュッシーのオーケストラ作品を聴きまくりましたが、そのあとパリ管の演奏(まだ若き日のプレートルの指揮だったように記憶しております)で聴いた時には、さらにふくよかで奥深い音がすることに感嘆したものでした。

アレンジものでフルート以外の楽器でも学生さんが小さなコンクールなどで取り上げる頻度が、今なお高い曲のように感じていますが、どうなのでしょうか? 一度統計をとってみたいのですけれど、そう言う資料って、揃わないですねぇ。。。


L4WBanner20080616a.jpg


クラシックCD検索に便利!バナーをクリックして下さい!


sergjOさんの記事の便利なインデックスも是非ご活用下さい。


|

« メンデルスゾーン:初期の弦楽交響曲群(1) | トップページ | ヘンデル:「王宮の花火の音楽」のスコアを読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208675/44327515

この記事へのトラックバック一覧です: フォーレ「シシリエンヌ」:好きな曲024 :

« メンデルスゾーン:初期の弦楽交響曲群(1) | トップページ | ヘンデル:「王宮の花火の音楽」のスコアを読む »