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2009年2月 2日 (月)

DVD「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2009」

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http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。


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メインPCの入院(明日から)で、仮メインのスペックが低いのとブラウザで使える機能の制限で表示がうまくいかなかったりするので、今週は少々、逃げ記事だらけになってしまいます。すみません。

表題のDVD、予約していて、1週間ほど前に届きました。

ボスコフスキー死後は指揮者をたて、楽団員も生真面目に弾くばかりとなり、プログラムもシュトラウス一家の作品だけで構成されることの多かったウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、2006年のモーツァルト・イヤー以降、新機軸を打ち出す試みを、ふたたび少しずつ始めているように見えます。
ただし、目立ってそうし出したのが2006年からだった、というだけで、実は兆しはアーノンクールが指揮した2003年には既にあり、このときはブラームスの「ハンガリー舞曲」から第5番と第6番(いずれも有名なものではありますが)を演奏していました。

他に目立ったのは、マゼールが指揮した際に1曲だけ彼が指揮棒のかわりにヴァイオリンを手に取ったことでしたが、残念ながら、往年のボスコフスキーのような面白さはありませんでした。・・・ワルツの弾き手としては、ボスコフスキーとマゼールでは雲泥の差があった、ということばかりが印象に残りました。

コンサートそのものとしては、今年2009年は初登場のダニエル・バレンボイムが指揮した、ということ以外には、最後の1曲と「青きドナウ」にサプライズがあった程度でしたが、休憩時間中に映された映像はドイツ圏のクラシック音楽界のリニューアルへの試行錯誤を示す面白い映像でした。
今回のDVDには、それがボーナスとしてフル収録されており、こちらに見応えがあります。
この映像によると、これからはリンツがヨーロッパの文化都市の新たな中心に仕立て上げられていくのでしょうか? その辺は私は事情通ではないので、ご存じの方からご教示をいただければありがたく存じます。この特別な映像に収録された音楽は
・モーツァルト「リンツ」第2楽章(自然が日本より大切にされているのではないか、と感じるほど風景がさわやか)
・ブルックナー「弦楽五重奏曲ヘ長調」(キュッヘルさん主導のウィーンムジークフェライン四重奏団が、若手メンバー、ロベルト・バウエルシュタッターを加えて演奏しています。リンツの都会の夜を人影のアニメーションや川の流れの映像、花火などの光で美しく演出しています)
・同「交響曲第9番」からスケルツォ(ブルックナーハウス・リンツの映像、カフェで談笑する人々、路面電車、モダンアート、川を行くフェリー・・・ちとブルックナーではこの風景にあわない気がするけれど)
・ブルーノ・ハルトル「Orpaxis op.24b(トーマスのために)」(作品はジャズ的な要素、ミニマルの要素も取り入れられていますが、より斬新に感じられます。ドラムにティンパニ、バスドラム、シロフォン、チューブベル、銅鑼、ハンマー等をパーカッションメンバーが製鉄所の溶鉱炉で演奏しているように仕上げていますが・・・合成ではないのか?)
・シューベルト「アンプロンプチュ変イ長調作品142-2」(ピアノを弾くバレンボイムの円熟した歌には、彼をやや軽視していた音楽ファンの一人としては、非常に驚きました。これはニューイヤーコンサートそのものでの彼の指揮ぶり・・・「いかに、あまり振らずにすませるか?」を考えている・・・についても同様でした。それが、今回DVDを予約する気にさせたのですが。)
・ベートーヴェン「二本のフルートのためのアレグロとメヌエット」WoO26(1792年の作品です。リンツのマリア教会の内陣の風景が映し出されます。奏者はヴォルフガング・シュルツと、もうひとりはディーター・フルリィ【?】だと思います)
・F.X.フレンツェル「Rieder Simphonie」(リンツの城館博物館とでもいうのでしょうか? その場所での、金管メンバーによる演奏。指揮をしているのはトロンボーンのルードルフ・ヨーゼルさんでしょうか? ヨーロッパ文化首都リンツ、の文字が・・・当然ドイツ語で・・・描かれたガラス張りのモダンな建築物も映し出されます。電子技術センターなる建物のようです)
<hr>
ニューイヤーコンサートそのものでは、前の記事で取り上げた通り、ハイドン『告別』交響曲の終楽章をメインプログラムに持ってきた所がユーモアで、これは前掲記事で見て頂いた通りです(YouTubeへのリンク)。「青きドナウ」では子供たちのバレエがホールの客席にまでやってきて、なにごとかと仰天しているオバハンの顔が面白かったりします。ラデツキーでの客席への拍手の指示は、アーノンクール以来のユーモアです。バレンボイムは、「これはもう、オーケストラが私なんか無視して勝手に演奏しているんだから」と身ぶりで語り、客席の方を向いてオーケストラを指揮する、などという冗談をやっています。・・・残念ながら、日本出身の指揮者では真似できないことでしょうね。

ニューイヤーコンサートのプログラムは、以下の通り。(TowerRecordsのページから転載、ただし一部修正)
※ニューイヤー・コンサート初演奏曲目

J.シュトラウス2世:
1. 喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》序曲 ※
2. オリエント行進曲
3. アンネン・ポルカ
4. ポルカ・シュネル《速達》※
5. ワルツ《南国のバラ》
6. ポルカ・シュネル《百発百中》
7. 喜歌劇《ジプシー男爵》序曲
8. 喜歌劇《ジプシー男爵》より《入場行進曲》
9. 宝のワルツ
10. J.ヘルメスベルガー2世: スペイン・ワルツ
11. J.シュトラウス1世: ザンパ・ギャロップ ※
12. J.シュトラウス2世: アレキサンドリーナのポルカ ※
13. J.シュトラウス2世: ポルカ・シュネル《雷鳴と電光》
14. ヨーゼフ・シュトラウス: ワルツ《天体の音楽》
15. J.シュトラウス2世: ポルカ・シュネル《ハンガリー万歳!》
16. ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲 第45番 嬰ヘ短調《告別》より 第4楽章 ※
<アンコール>
17. J.シュトラウス2世: ポルカ・シュネル《そんなにこわがることはない》
・・・新年の挨拶(バレンボイムは「中東に平和を」と前置きしていましたね)
18. J.シュトラウス2世: ワルツ《美しく青きドナウ》
19. J.シュトラウス1世: ラデツキー行進曲


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