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2009年2月 5日 (木)

マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲:好きな曲022

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。


大宮光陵高校管弦楽部がSONYのウォークマン"Play You"のCMに12月13日から出演しています!


オーディオファイルをアップできない状況だし。
今日はこむずかしいことを綴るほどへりくつ頭も回らないし。
・・・というので、アップ済みのファイルから
「いい曲ないかな」
と探し当てたのがこれでしたが・・・よくよく確かめたら記事にのっけるのは、これでもう3回目なのでした!

ゴメンナサイ。

でも、健康診断でメタボをたっぷりしぼられてきて意気消沈なんです。
たまにはいいでしょう。

・・・って、面白いもので、過去記事でこの曲を取り上げているときは、いつも何かの理由で気分が乗っていないのでした。なので、この作品の内容などに触れたことがありません。

しかも、大変申し訳ないことに、音は、「うつ」リハビリの一環でシンセサイザーを少しはまともに使えるようになりたい、と勉強していた期間に私がしたもので・・・出来はよろしくありません。でも、勉強自体、家内の死とともにやめてしまいましたから。心のどこかで、自分の「記念」にしているのですね。

マスカーニ

マスカーニ(1863-1945)は、事典では代表作はこれ1作とされていますけれど、生前の映像も残っているほど、第2時世界大戦まではイタリアの著名人でした。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」(1890)は、19世紀末に貧富の差が拡大していたイタリア社会をくっきり映し出した作品として大変な脚光を浴びました。たいてい、レオンカヴァッロの『道化師』とペアで上演され(日本がイタリアオペラを招聘していた時にも数回そのようにされたと記憶していますが、私にとってもっとも鮮烈だったのは、招聘末期に『道化師』で主役を歌ったプラシド・ドミンゴでした)、<ヴェリズモオペラ>の代表作とされています。
<ヴェリズモ(真実主義)>というのは、フランスのゾラ(1840-1902)が主導した自然主義文学の影響を受けた、イタリアの写実主義文学運動でしたが、結局のところ、マスカーニの本作の原作となった戯曲(ヴェルガ【1840-1922】)のほかにはあまり実を結ばず、オペラとしても上記2作以外にはジョルダーノ(1867-1948)の初期作品に例が見られる程度です。なにしろ、マスカーニ自身がヴェリズモを貫くことができず、次作品「友人フリッツ」は単なる叙情的田園劇に終わってしまっているとのことです。(未聴。参照:水谷彰良『イタリア・オペラ史』221-226、音楽之友社 2006)挫折したヴェリオペラズモにとってかわって躍り出たのがプッチーニでしたが、プッチーニがある意味で幸せだったのは、ファシズムがイタリアを支配する前に亡くなったことだったかもしれません。
マスカーニ(とジョルダーノ)はその後ファシスト党と接近したが故に、先ほどのように映像もしっかり残ることになるほど厚遇を受けたのですが、結果的にはこうした有力オペラ作曲家がムッソリーニに組したことが招いた良心的音楽家たちの精神は、イタリア敗戦の1943年を目前に、ダラピッコラやべリオの前衛的な反抗へと結晶していき、クラシックオペラとしてのイタリアの伝統を途絶えさせることになりました。

オーケストラ演奏での録音は、カラヤン/ベルリンフィルのもの以上に美しいものをきいたことがありません。カラヤンもいまだに様々取りざたされる人物ですし、彼の録音自体には私自身好き嫌いがありますけれど、この間奏曲についてだけは、他の演奏を聴きたいと思ったことがありません。


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