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2009年1月16日 (金)

どんな巨匠よりダニー・ケイ

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。



大宮光陵高校管弦楽部がSONYのウォークマン"Play You"のCMに12月13日から出演しています!

手抜きもしましたが、固い話も続けましたので。

93cfea46d9796538クラシック音楽の演奏会がみんなこうだったらいいのにな、と思うコンサートが、1981年、ニューヨークで開かれたのをご存知ですか?

オーケストラはニューヨークフィル。
指揮者は、ブロードウェイミュージカルで名を上げ、映画でも活躍したダニー・ケイ(1913-1987)。

名前のところにリンクを貼ったWikiopediaの記事にも載っている、その有名な演奏会の映像がYouTube上で17編に分けて掲載されています。

最初の映像のみここに埋め込んでおきます。

彼は楽譜が読めなかったそうですが、その指揮ぶりは非常に見事です。(付記:「振り間違いはありますが」なる、彼を素人視した記事を見つけましたが・・・その方には恐縮ですが、それを綴った方に比べればダニーの方がはるかに音楽を愛しています。素晴らしい「プロ」です。指揮者は「プロ」でも「素人の指揮」のままで商売している人はいっぱいいて、ものによっては憤りを感じますが、ダニーの素人度は、バーンスタインと同程度ですし、余分なことはしない分、私はダニーに軍配を上げたいくらいです・・・憤るべきかどうかは私はそこで判断しなければなりませんでした。結論。ダニーは立派な、誰にも真似できないプロ指揮者です。彼はいろんな人のマネが出来てるけれど。)
しかも、このユーモアセンスは、クラシック専門の指揮者には全くといっていいほど備わっていない類いのものではないでしょうか?

絶品です。ご覧下さい。

映像をダブルクリックすればYouTubeの頁に跳びますので、そこから続きも見られます。
あるいは、このチャプターが終わったら、下に表示されるリストから続きを選べば、この場でも連続してみられます。・・・その方がラクかも。

音楽は、序盤は彼の才能が見出されるきっかけになったチャイコフスキーのもの(曲はお聴きになってのお楽しみ)やJ.シュトラウス作品が中心です。Part8にはアイーダマーチなんかも出てきますが・・・これはちょっと・・・(トランペットを愛する人は失神するかも。)後半に行くとレパートリーの広さに驚かされることになります。

おすすめはPart6で、コンサートマスターがテンポを忘れて袖に呼ばれダニーの特訓を受けたらしいところやら、ケイが有名指揮者(バーンスタインやオザワ)のかなりデフォルメされた、でもそれらしいモノマネを真似する下りやらは、百見の価値があります。Part7と併せてご覧下さい。

・・・あとにいけばいくほど何が起こるか分かりません。一晩に全部見るハメに陥らないことを祈って、以下にリンクを貼っておきます。(あとはご自由にどうぞ。)

Part1:指揮棒選び
Part2:メータのマネ・楽員への愛情
Part3:え、ニューイヤーコンサート?(ヒトラーもトークに登場)
Part4:チャイコフスキーはアメリカ人?
Part5:お客さんも参加・・・うーん、あかん!
Part6:棒に忠実な楽員たち(除・コンマス)
Part7百年引退していた指揮者だったら・・・?
Part8:コンマスとの確執の後。アイーダは客席側をみて振るものヨ。
Part9メータに拉致されるも、どうやって逃げて来たのか第2部開始。
Part10:曲にふさわしい道具に注目。
Part11:東アジアへの配慮を見せた、国際的なセクション。
Part12:本当は正統派?
Part13:「フィドルファドル」の名人芸
Part14:型通りじゃあやらないよ。
Part15:トランペット陣との共演
Part16:素晴らしいトーク
Part17:アメリカのエンディングテーマはこれ!

曲目リストを追加します。(「東方観光局」より転載)
1.歌劇「こうもり」序曲 / J.シュトラウス
2.歌劇「どろぼうかささぎ」序曲 / ロッシーニ
3.トリッチ・トラッチ・ポルカ / J.シュトラウス
4.組曲「くるみ割り人形」序曲 / チャイコフスキー
5.中国の踊り組曲「くるみ割り人形」より / チャイコフスキー
6.アラビアの踊り組曲「くるみ割り人形」より / チャイコフスキー
7.トレバック組曲「くるみ割り人形」より / J.シュトラウス
8.「親しい仲」歌劇「こうもり」より / チャイコフスキー
9.凱旋行進曲歌劇「アイーダ」より / ヴェルディ
10.ルック・シャープ・マーチ / メリック
11.交響曲第5番第4楽章より / ベートーヴェン
12.熊蜂は飛ぶ / リムスキー=コルサコフ
13.交響曲「ホワット」第11楽章
14.「時の踊り」 / ポンキェルリ
15.交響曲第9番スケルツォより / シューベルト
16.交響曲第8番第1楽章より / ベートーヴェン
17.フィドル・ファドル(おしゃべり) / L.アンダーソン
18.行進曲組曲「くるみ割り人形」より / チャイコフスキー
19.ヴェニスの謝肉祭 / レスピーギ
20.星条旗よ永遠なれ / スーザ


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コメント

Kenさん、これ、VHSで売ってましたよね。私持ってましたよ。

DVD化されないかな、と思っていましたが、されていないようです。

よくぞYouTubeで見つけて下さいました。

ダニー・ケイは、楽譜が読めない、と言ってますが、音楽のツボは完全に抑えている。

コメディアンとしての芸も見せるし、オーケストラもギャグに利用するのだけど、

ちゃんと、最後にはオーケストラを「立てて」いる(コンマスに向かって「出て行け!」といいながら、

自分が殴られて舞台に戻ってくるとか・・・)

アイーダのトランペットは大笑いですが、これは絶対にミスをしない、首席奏者フィリップ・スミスですから

またまた、笑ってしまいます。ああいう風にわざと下手に吹くのって、上手い人じゃないと出来ません。

「ベニスの謝肉祭」をジャズ風にアレンジトランペットセクションが吹いて、ダニー・ケイがスキャットで歌うのですが、

見事に合っていたのでびっくりしたのも覚えています。


岩城宏之さんが、週刊朝日に連載していた「棒振り旅がらす」というエッセイで、

ダニー・ケイのことを絶賛していましたね。

「楽譜は読めないかも知れないが、身体で音楽を表現する、その表現力は、そんじょそこらのプロの指揮者より優れている」と。

その通りだと思います。「どろぼうかささぎ」に始まり、ベートーヴェンの八番を取りあげる所なんか、

ダニー・ケイはホントにクラシックが好きだったのでしょう。

なお、ビデオになって売られているのは、このNYフィルだけですが、先の岩城さんのエッセイによると、

ダニー・ケイは、この類のコンサートを全米各地で「チャリティー・コンサート」として何度も演っている。

つまり、全部慈善事業に寄付したそうです。立派なものです。

とにかく、懐かしい。

去年、NYフィルが平壌公演しましたよね。ダニー・ケイのビデオの時のメンバーがまだ残っていました。

コンマス。もうそろそろ、引退かも、というお年でした。

また、ビデオでダニー・ケイに突然キスされて面食らっていたファゴットのお姉さんが、すっかり貫禄がついて、

初老の婦人となり、しかし、今なお、首席ファゴットでした。何とも言えず懐かしかったです。

投稿: JIRO | 2009年1月17日 (土) 00時12分

パート16のスピーチが、深いんですよね。
だから、続けてみないと、本当の良さまでは分からないかも知れない。途中の場面場面に彼がどんな思いをこめたのか、も、このスピーチで初めて分かる。

でも、分けられているひとつのセクションからだけでも、音楽に対する本当の愛情の深さと、楽しみ方の模範みたいなものが、非常に愉快に伝わって来て、いい映像です。

VHSもLDも、限られたファンの間での高値での取引で、なかなか一般中古市場には出て来ないのが実情だと聞いております。(Amazon.jpにたった一つ出ている中古VHSが、39,800円!)
DVD化しても・・・はたして、どのジャンルの棚に並ぶのやら。。。

投稿: ken | 2009年1月17日 (土) 11時34分

パート1だけ見ましたが、最高に面白いですね。
紹介してくださり、感謝です。
こういうの大好きなんです!
さてどこまで見ようかな…。


ダニー・ケイには及びませんが、こういうのも楽しいですよ!
   
http://jp.youtube.com/watch?v=cpwYjawWCZE&eurl

http://jp.youtube.com/watch?v=t-LiCftVTDs&feature=related

投稿: Bunchou | 2009年1月18日 (日) 01時12分

Bunchouさん、遅ればせながら、拝見しました。
「プラテー」って、コンサート形式でもこんなに楽しくできるのですね。
実は、ラモーのオペラのDVDは、何を撰んでいいのか迷っていましたが、関連した映像をも見てみて、大変参考になりました。
もうひとつもほう、シャブリエ、ですか?
フランス語に弱くて、分かりません。・・・でも、文句無しに楽しい!

投稿: ken | 2009年1月19日 (月) 00時06分

気づかれないでしょうが、一応コメント。
25年ほど前、NHKでやってました。当時ビデオにとって何度も見ました。20年ぶりぐらいにYouTubeで見れて感動しました。
これを共有する方がいらっしゃったのも嬉しかったです。

投稿: あぶ | 2013年5月14日 (火) 01時14分

あぶさん

ありがとうございます!
こんな素敵な映像が、もっともっとたくさんの人に見て頂けるようになることを、心から願っております。

投稿: ken | 2013年5月14日 (火) 21時56分

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» 今日は完全に他人様のサイトをパクりますが、あまりにも楽しいクラシックの映像なので、1人でも多くの方に見て頂きたいのです。 [JIROの独断的日記ココログ版]
◆これほど、完全にパクるのは、初めてです。「ダニー・ケイ、ニューヨーク・フィルの [続きを読む]

受信: 2009年1月17日 (土) 03時45分

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