« 胃が痛くなる「調」の話(音名・固定ド・移動ド):聴き手のための楽典004 | トップページ | ハイドン「告別」:ウィーンフィルニューイヤーコンサート2009 »

2009年1月 5日 (月)

ヒラリー・ハーン再び!

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。



大宮光陵高校管弦楽部がSONYのウォークマン"Play You"のCMに12月13日から出演しています!
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/sony-play-youcm.html

娘のスケジュールが最優先の我が家です。まあ、経済的な事情があるとしても、本当なら二の次でも行きたい、「真っ当な」ナマのコンサート。

2年連続で聴くことの出来たウィーン・リングアンサンブル(2009年1月のスケジュールはこちらにリンクしました)も、今年は行けません。まずは、これが残念。

Bd2dedb1e6239bd0実は、私個人としてはもっと口惜しいのが、こんなにあるヒラリー・ハーンのコンサートのどれにも行けないこと。・・・私の場合は、子供たちが自立するまで仕方がないのですが。。。


ジャパン・アーツのページからの転載です。
・1月7日(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホールジャパン・アーツぴあ 03-5237-7711
・1月9日(金)19:00 横浜みなとみらいホール同左 045-682-2000
・1月11日(日)15:00 名古屋  しらかわホール 同左 052-222-7117
・1月12日(月) 西宮 兵庫県立芸術文化センター同左 0798-68-0255
・1月14日(水)19:00 東京 トッパンホール同左 03-5840-2222
・1月15日(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホールジャパン・アーツぴあ 03-5237-7711
・1月17日(土) 壬生町壬生中央公民館同左 0282-82-0108
・1月18日(日)15:00 神奈川県 ハーモニーホール座間同左 046-255-1100

7日と15日の曲目については、リンク元をご覧下さい。

B772f2c8514276d4この正月、帰省も出来ませんでしたし、子供たちには楽しみになるものも買ってやったし、せめてヒラリーのコンサートに行けないのだから、まだ1枚しか持っていない彼女のCDを買い集めるのもよかろう、と、・・・たまたま近所の店が改装前なので、安く手に入るのです。それで彼女のDVDを入手したことは前に綴りましたが、そこへ追加でSONYで出したCDも棚に3枚並んでいるのに目を付けて、とうとう買ってしまいました。
大好きな演奏家のCDほど、1枚で充分、なんて言っておきながら・・・やっぱり買っちゃった。



彼女のチケットが、7日の分を含め、どうやらまだ「購入可能」らしいことを、非常にいぶかしく思っております。18日の座間でのコンサートについては、チケットが値下げされています。

http://shopper.jp/ticket/2008/09/03/hirari/

これは、もったいありません。(1月14日は、さすがに完売していますから、これは嬉しい。)

日本では、いわゆる「クラシックファン」は、オーケストラや指揮者については有名どころに敏感ですが、ソリストとなると、あまり目が向かないのでしょうか?・・・たしかに、ソロのコンサートは、まかり間違うと(会場の条件、選曲、演奏家の人間性)退屈きわまりないものになりかねないのも、否定できません。・・・ですが、ヒラリーは、違います。

協奏曲なら、1台の楽器が大オーケストラの向こうを張ってよくぞここまで、という場面をじかに目にしますから、その迫力に圧倒されて舞台に吸い込まれる、ということもあります。もちろん、ヒラリーは、そういう場面でも非常に映える演奏家です。

ですが、ソリストは、オーケストラと共に、でもなく、また・・・大半の独奏曲はピアノ伴奏がつくのですけれど・・・誰かと一緒に演奏するのでもない、たった1台、1本の楽器で、聴き手をぐいと自分のほうへ引っぱり込む力があって初めて、大規模なコンサートでは得られない「演奏者と聴衆の濃密なコミュニケーション」の魅惑的な空気を教えてくれます。

「筋力」で誤摩化すような演奏、「思い入れ」に流される演奏を一切しないヒラリーは、そのような音楽本来の持つコミュニケーションを「まとも」に出来る、数少ない名手です。

ヒラリー・ハーンの特徴をまとめてみますと、

・楽譜の要請を汲み取った客観的な音楽設計をし、
・正確な技術で設計に忠実な演奏を実行することを常に心がけ、
・しかも、ヴァイオリンが持つ本来の音・響きを熟知していて不要な演出は絶対にせず
・ただ「音楽そのものの魅力」を聴衆に伝えることに使命感と喜びを見出している

ソリストです。かつ、ソリストでありながら(日本人演奏家ではこれがとくに欠けている傾向が見られるのですけれど)アンサンブルを熟知しているため、ピアノ伴奏がつく場合でも、オーケストラ伴奏でも、伴奏パートによく耳を傾けていて、決して「自己主張」での演奏をすることがありません。

それでいて、彼女の音には、かなり強いインパクトがあります。もし音を色の付いた光に変えることが出来るのでしたら、彼女の出す音は、会場のどこへ向かっていき、どこでどのように反射するのかが、きっちり直線で把握できます。これは、最近色っぽさを増したかつての天才少女で名声も高いドイツ系の某女流ヴァイオリニストと比べたとき、私がハーンに軍配を上げたい諸点です。

ですのに、ハーンの方は、まだその某ドイツ系ヴァイオリニストほどの集客力がないのだとしたら、日本の音楽事務所のマーケティング手法を疑ってしまいます。
コンクールで入賞しなければ有名になれない、という時代(ドイツ系の某女流ヴァイオリニストは勿論、コンクール出身派ではない中で日本でも有名になった嚆矢ですから、尊敬すべき先駆者ではあります)は日本でも終わりつつあるのは喜ばしいことだと思っておりますが、だからといって「実力のない」美人ヴァイオリニストがどんどん売れる、というような状況になってしまっては・・・それも嬉しいかも知れない!・・・いえいえ!・・・そう、そんなことになってしまっては絶対にいけないのではないでしょうか?

日数があまりありませんけれど、お空きの日でチケットが未だとれる彼女のコンサートにお出掛けになれるようでしたら、お聴き逃しは大変に損です。

是非是非、お勧めします。

私がヒラリーについて綴った記事はこちら

昨年3月、実際に聴いて来られたsergejOさんが綴った記事はこちら

録音と実演では響きがまったく違う(耳に入る陪音の数、音の広がりが、ホールでは、スピーカーやヘッドホンのように限定されませんから)ので、彼女の演奏のサンプルはあえて載せません。


L4WBanner20080616a.jpg


クラシックCD検索に便利!バナーをクリックして下さい!


sergjOさんの記事の便利なインデックスも是非ご活用下さい。


|

« 胃が痛くなる「調」の話(音名・固定ド・移動ド):聴き手のための楽典004 | トップページ | ハイドン「告別」:ウィーンフィルニューイヤーコンサート2009 »

コメント

遅れましたが、明けましておめでとうございます。
記事リンク忝うございます。
15日のコンサートがいまから楽しみです。
昨年のように、「音があんまりよくって他になにも覚えていない」というコンサートになるかどうか、わくわくして待っております。

投稿: sergejO | 2009年1月 6日 (火) 14時14分

>「音があんまりよくって他になにも覚えていない」

本当に良いコンサートに行ったあとって、そんな感じなのかも知れませんよ!
文字にしてしまうと、何か言わなければならない気がする。私なんぞ、いま、ブログなんかを日課にしていて(自分にとっては心のリハビリなので欠かせないのですが)、最近はつくづく思います。
「文字にしちゃって、自分の記憶を捏造していやいないだろうか?」
って。
自問の連続です・・・だからこそリハビリになるんですけれどね。

前と同じ印象でもいいですヨ。
心ゆくまで楽しんでいらして下さい。
私たちの演奏会とは違って、「真っ当」ですから!
・・・自分もヘタで、まとめる力のない私がいちばん問題ありなんですけれどね。

(ほんとに、いつもスミマセン。)

投稿: ken | 2009年1月 6日 (火) 23時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208675/43650691

この記事へのトラックバック一覧です: ヒラリー・ハーン再び!:

« 胃が痛くなる「調」の話(音名・固定ド・移動ド):聴き手のための楽典004 | トップページ | ハイドン「告別」:ウィーンフィルニューイヤーコンサート2009 »