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2008年11月13日 (木)

これでいいの? 吹奏楽の最近の動向(ホルスト:組曲第1番から「シャコンヌ」):好きな曲008

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・・・是非、お目通し下さい。



ファジル・サイのつくば公演もお聴き逃しなく!
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/in-808f.html


現在の精神上、かつ、手をつけてしまった教材の難しさから、なかなかメドが立ちませんが、従来の話題も復帰すべく怠らず勉強しておりますので、そちらはしばしご猶予下さい。
とりあえず、前回の「イタリア」の見直しが終わり、手がけはじめましたが、明日もまだ間に合いそうにありません。。。モーツァルトは曲の背景をより知るためには書簡も読みたいけれど、これは半ば断念、という感じです。分量的に、荷が重いです。


さて、ヴァイオリンを始められたはいいけれど、一体全体、どこに「入れてくれる」オーケストラがあるかはさっぱり分かりませんでした。私の育った市には、この頃はまだ、大人の地元オーケストラもなかったと記憶しております。当初あるのが分かったのは大学オーケストラだけでした。社会人オーケストラは私が中学生になって少ししてから出来たように思っていましたが、今調べたら図星でした。最初はアマチュアとして発足し、5年後にプロになった時には、実際にはまだアマチュア時代から継続して参加していたメンバーもいました。プロになったあと、大学生になっていた私はこのオーケストラの演奏旅行にアルバイトでくっついて行きましたが、その時の笑い話は、またチャンスがある時に。


F9a5d8cbf36cdf9a手軽に入れるオーケストラはありませんでしたが、中学校に入れば吹奏楽部がありました。
ヴァイオリンを手に出来るようになったころ、1,000円(もっと安い900円のものもありました)でLPが手に入るようになり、少しずつ集めはじめたのですが、最初は定番の「運命/未完成」、次がベートーヴェンの「第九」、3番目がやっぱりベートーヴェンの序曲集、次にようやくモーツァルトのレクイエム(ベーム/ウィーン交響楽団の演奏を疑似ステレオ化したものでした)、で、5番目がベイヌムの指揮するコンセルトゲボウによるマーラー「大地の歌」でした。ちなみに、ベートーヴェンの序曲の中で最も好きだったのは「コリオラン」です。
こうやって並べると、モーツァルトを除いて、ある共通点があることに気づいて頂けるでしょうか?
・・・そう、ホルンにカッコいい、あるいは素敵なソロもしくはユニゾンが含まれているのです。

で、ホルンなら吹奏楽部でも吹けます。楽器も借りられましたから(当時は楽器を自分持ちしている吹奏楽部員は稀でした)、儲け物でした。入学して早々、「ホルンをやりたい」と出掛けていったら、「ホルンを志望してくるなんて珍しい」と、即、楽器を渡され、練習を始めることが出来ました、

やっているうちに、吹奏楽もいいなあ、と思うようになりました。
それは、先輩たちが前の年のコンクールで演奏したこの曲にホルンの素晴らしいパッセージがあったから、というだけでなく、この曲がオーケストラ曲と遜色のない色彩を持った優れた作品だと感じたからです。

・吹奏楽のための組曲第1番から「シャコンヌ」(ホルスト)

「吹奏楽大全集Vol.9」航空自衛隊航空中央音楽隊 CROWN CRCI-20357

残念ながら、1学年15クラスあったマンモス校のこの中学校は翌年新設校に学区を分割することになっていて、私の実家はそちらへ転居してしまいました。新設校はブラスバンドを作りませんでしたので、私の正式の吹奏楽生活は1年で終わらざるを得ませんでした。ですが、そのあと1年間だけは、私を可愛がってくれた部長さんの裁量で楽器を借り続けることが出来、ホルン自体は2年間吹けました。その2年間、同学年のヤツを無理やり引っぱり込んで文化祭のステージでベートーヴェンの第8交響曲第3楽章をのトリオを吹いたり、同じくベートーヴェンのホルンソナタに手を出したり、と、結構無謀なこともしましたが、今振り返ると「よく吹けたなあ、今より音楽のセンスが良かったんじゃないか」と思ってしまうほど、難度の高い低音のF以外は不思議に吹きこなせました。
ホルン自体は吹いてもみっともない音が辛うじてするだけ、という状態になって久しくなりますが、ベートーヴェンのソナタの第1楽章の半分くらいは、今でも暗譜している・・・気がします。



ホルストはもっぱらオーケストラの組曲「惑星」、中でも「木星」(最近は「ジュピター」というとモーツァルトの交響曲よりはこっちを思い浮かべる人のほうが増えてしまいましたね)で有名ですが、弦楽合奏の「セントポール組曲」や、上の「吹奏楽のための組曲」2つなどでも、巧みな楽器法で印象深い旋律を膨らみのある暖かい音で作曲しています。
ですが、最近の吹奏楽コンクールでは、これほどの名曲が、ちっとも採り上げられません。
「何でだ? こんな名曲があるのに」
と、生前吹奏楽部の顧問をずっと務めていた家内に訊いたら、今は入賞狙いで難曲をこなすことばかりに学校も目が行きがちだから、との答えでした。審査は「難曲を高度な技術でこなす」ことに対して為されているのでしょうか? 本来は、「基礎的な技術を真面目に習得して、どんなシンプルな音楽でも豊かに演奏される」ことこそが審査されるべきなのではないでしょうか? 学校側の見方はともかく、審査するお立場の人たちがどうお考えになっているかによって、これからの日本の子供たちの演奏する音楽の「豊かさ」の質が決まる気がします。
それが
・表面上、非常に巧みであるし、少々薄手でも見逃していい程度のもの
に過ぎないものになるのか
・素朴ながらも堅実に音の響きを体得した、本来的な厚みを持つもの
として地に根を張ったものになるかは、「大人たちの耳」次第ですね。

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