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2008年11月12日 (水)

ご存知でしたか?「エロイカ」変奏主題のオリジナル(ベートーヴェン):好きな曲007

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。



ファジル・サイのつくば公演もお聴き逃しなく!
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/in-808f.html


現在の精神上、かつ、手をつけてしまった教材の難しさから、なかなかメドが立ちませんが、従来の話題も復帰すべく怠らず勉強しておりますので、そちらはしばしご猶予下さい。


さて、いざヴァイオリンをやりたい、と言い出しましたら、
「ウチみたいな身分の者がやるモンじゃない」
と大人全員に一蹴されました。
「楽器だって、高いんだし。月謝も安くないだろう」
・・・お金がいくらくらいだと高くていくらくらいだと安いのか分からない小学生には、そう言われてもピンときません。それまでせいぜい、10円握って、近所の駄菓子屋(まだ結構ありました)の糸で引っ張る飴をどうやったら一本余計に手に入れられるか、とか、くじ引きひとつ誤摩化して余計に引けるか、とか、その程度のことしか、お金の使い方は考えられない。プラネタリウムに通うようになって、バス賃がいくらだとか天文台の入場料がいくらだとか、それでようやく百円単位のお金を知った程度でした。
「じゃあ、月謝だけでも自分で稼ぐし、楽器代は貯めて後で返すから」
それで、ほんとうは中学生にならなければ出来ない新聞配達を、従兄のつてを頼ってトシを1年ウソをついて始めたのが小6になったかならないかの頃でした。・・・月謝は稼ぎましたが、楽器代は親には返しませんでした!
新聞配達をやることが前もって決まって、先生を自分で捜してくることを条件にされて、ヴァイオリンを習えることになりました。ただ、結果的に3年弱しか習いませんでした。情報がないですから、見つけて来た先生は幼稚園を借りて教えている人でしたが、2年くらいは順調に進んでいたレッスンが、ある日突然
「ヴィブラートをかけられるようにならなければこの先には進ませない」
と言われ・・・そうでなくても自分で勝手に教本の先をどんどんやっていたのに、たいして「どこがいい」とも「悪い」とも言ってくれない先生でしたので、冗談じゃないや、と思ってやめました。なにせ、その肝心の「ヴィブラート」って、どうやったらかかるのか、僕に教えられなかったのです。いま思い返すと当然で、まず、左手の教え方を間違えていました。御承知の通り、ギターと同じで、ヴァイオリン属も左手で弦を押えるのです。弦が張ってある部分をネックと言いますが、先生は私にそのネックを「握りしめるように」して持ちなさい、と教えていました。握りしめてしまったら、左手首が固定されてしまいます。指も決まった場所におろしたら最後、前後に揺さぶったり押える強さを変えたりすることが出来ません。左腕全般がこわばるので、肘から上全体が、まるでギブスをはめられたも同然に動かなくなります。
ヴィブラートには大まかに指のヴィブラート、手首のヴィブラート、肘のヴィブラートの3種あって、使い分けも可能なのですが・・・こんな押え方では3つのどれを使うこともできなかったわけで、先生を見限ったのは、申し訳ないけれど正解だったと思っております。


3244706208やっとオーケストラへの夢に一歩近づけることになった私の家に、昨日お話した以外に、大曲のLPがもう一枚だけありました。
ベートーヴェンの、交響曲第3番「エロイカ」でした。
いまでは覚えている人が少ないかもしれませんし、当時の私も知らない人物(って、当時はどんな音楽家が有名かなんて一切知りませんでしたけど)が指揮していたもので、オーケストラがどこかは忘れましたが、堅実ないい演奏で、「長い」などとは思わずに、いつも夢中で聴いていました。
この堅実な指揮者の名前は、パウル・クレツキと言います。日本人にとっては馴染みが薄いでしょうか、そんなにCD化された演奏を見つけていませんが、有名曲を初めて聞く時に、モノラルでも構わなければ、この人が指揮している演奏があったら絶対に「買い」だと思います。作品の構成を地道に解析して、良心的な演奏をしています。派手さはないから、同じ曲をあとで別の指揮者のもので聴くと「クレツキのは地味すぎたんじゃないか?」という印象を受けるかもしれませんが、「作曲家が書いた音楽は本来こういう<創り>だ」ということをきちんと示してくれる、という点では第一人者で、他の派手な演奏で煙に巻かれたら、クレツキの指揮した演奏に戻ってみると、「ああ、そうだったんだっけな」と整理しなおすことが出来たりします。

で、この「エロイカ」、アマチュアで、とはいえ、実際にオーケストラを始めてからは、自分の人生の節目節目に大きな位置を占める曲になるとは、その頃は知る由もありませんでした。
両極端だけを上げますと、初めてオーケストラで弾いた交響曲であり、家内が生前最後に聴きにきてくれた演奏会で奏でた交響曲でもあったのです。



出し惜しみしてしまいました。

「エロイカ」は1803年の作品ですが、フィナーレが彼の大好きだった(とされる)テーマの変奏曲を持って来ていることでも知られています。同じテーマはやはりピアノでも変奏曲(1801年)となっており、このピアノ独奏曲も有名です。
・・・ですが、「オリジナル」のほうは、聴いたことがある人は、あんまりいないんじゃないかと思います。
ですので、今日は、その「オリジナル」をお聴き頂きます。

・バレエ音楽「プロメテウスの創造物」から終曲(ベートーヴェン、1800年)

ギュンター・ヘルビーク/シュターツカペレ・ベルリン ETERNA(BERLIN Classics) 003642BC(ドイツ)

・・・どんな印象を受けて下さるでしょう?

ベートーヴェン2作目の管弦楽曲です(1作目は第1交響曲)。モーツァルトの影響をあまり感じさせない交響曲第1番の方とは違い、全部で17曲ある中にはモーツァルト色が意外なほど強いものもあり、興味深い作品です。かつ、彼の書いた唯一のバレエ音楽でもあります(ダンス音楽はボン時代から作っていましたが、劇音楽としての舞曲の集合体であること、各曲の形式が自由であることから、明らかに舞曲類とは一線を引くことが出来ます)。上演時はかなりの好評で、ベートーヴェンの名をウィーン中に知らしめた、彼の出世作です。機会があったら是非、全曲をお聴きになってみて下さい。


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