« 「読めて」いなけりゃはじまりません。。。付)シューマン:第2交響曲 | トップページ | 「クラシック音楽」お仕事ヴィジョン(1) 初めの疑問と設問 »

2008年9月 3日 (水)

J.S.Bach:BWV10〜12

アーノンクール/レオンハルトの全集のCD4におさまっている作品です。
「カンタータシリーズ」についての説明は、別の機会に綴ります・・・って、ずっとそのまんまですね。ある程度まとまるまでご容赦下さい。
教会暦の知識については、今まで通り、主として八木沢涼子「キリスト教歳時記」(平凡社新書203)のお世話になります。



BWV10 "Meine Seel erhebd den Herren"
詞:2、4-6曲は不明。他はルカ福音書第1章46-55(Magnificat)
「我が魂は主をあがめ」〜演奏日:1724年7月2日(聖母マリアの訪問の祝日)

この祝日については、八木沢さんの本では5月31日となっています。ですが、この祝日、バッハの時代には7月2日でした。詞章が「マニフィカト」ですから、このタイトルで作られている数多くの楽曲と、目的は同じですね。ということは、聖母マリアが聖エリザベト(洗者ヨハネの母)を訪問して解任の祝福を受けたことを祝う日のための作品だということになります。有名なBWV147「心と口と行いと生活をもって」と同目的であり、BWV147も同じ7月2日という日付で演奏されています(1723年)。
古代から祝われた日で、もともとこの7月2日だったのですが、1969年に、聖書の記述に基づいて、現在の5月31日に移されたとのことです。・・・このことは、もともとはゲルマンの何らかの祝祭日だったものが、20世紀までには完全に忘れられたことを暗示しているのでしょうね。
なお、この祝日についての詳しい記載は、磯山雅『バッハ カンタータの森を歩む 1』112頁に記載があります。

編成:スライドトランペット(1・終曲)、オーボエ(1、2、5、終曲)、弦楽器群及び通奏低音
構成:合唱〜アリア(ソプラノ)〜レシタティーヴォ(テノール)〜アリア(バス)
       〜二重唱(アルト・テノール)〜レシタティーヴォ(テノール)〜コラール
*スライドトランペトへのリンクは、イタリア語です。BWV12で日本語の説明にリンクしていますが、そちらには具体的な演奏方法の写真があります。

・第1曲の映像(YouTube) Ton Koopman, Amsterdam Baroque Soloists and Choir



BWV11 "Lobet Gott in seinen Reichen"
詞:J.Bugenhagen、ルカ福音書第24章50-52、使徒行伝第1章9-12、
   マルコ福音書16、19、J.Rist(1941),G.W.Sacer(1697)
「その御国にて神を誉めたてまつれ」昇天祭オラトリオ〜演奏日:1735年5月19日

1734年から35年は、バッハが「オラトリオ」を集中的に作曲していた期間で、前年には「クリスマス・オラトリオ」、またこの年(1735年)には「復活祭オラトリオ」が書かれています。

昇天祭はイースターから40日目の木曜日ですので、移動祭日です。イエスが復活後40日目に弟子たちの目の前で昇天した、との「使徒行伝」の記述によります。この日の直前の3日間は「祈願節」と呼ばれ、農業・人々への加護を、聖歌を歌いながら祈願する期間となっています。一部のカトリック教会では、当日ではなく、直後の日曜日に祝う例もあるそうです。正教会系では十二大祭のうちのひとつに数えられています。オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ノルウェー、(ルツェルンを除く)スイスでは法定休日になっているとのこと。コロンビアでは直後の月曜日を法定休日にしているのだそうです。

編成:トランペット、ティンパニ、フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、弦楽器群及び通奏低音
構成:合唱〜レシタティーヴォ(テノール)〜レシタティーヴォ(バス)〜アリア(アルト)
    〜レシタティーヴォ(テノール)〜コラール〜レシタティーヴォ(アルト)
    〜レシタティーヴォ(テノール)〜アリア(ソプラノ)〜コラール

・第1曲(youTube) La Petite Bande directed by Sigiswald Kuijken



BWV12 "Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen"
詞:S.Frank?(第2・4-6曲)、使徒行伝第14章、22章(第3曲)、
   F.Samuel Rodigast[1674](第7曲)
「泣き、嘆き、憂い、おののき」〜演奏日:1714年3月25日以降(おそらく4月22日、ヴァイマル時代)
                    1724年4月30日、第1回年間カンタータシリーズで再演
喜びの呼ばわれの主日向けの作品。
第2曲は、1748-49年作曲の「ロ短調ミサ曲」第17曲"Crucifixus"に用いられることになります。

これは八木沢さんの本には記述がありません。CDのブックレットの解説を頼りますと、イ−スター後の第3日曜日がこの「主日」に該当するとのことです。

編成:スライドトランペット(終曲)、オーボエ(1)、弦楽器群及び通奏低音
構成:シンフォニア〜合唱〜アリオーソ(アルト)〜アリア(アルト)〜アリア(バス)
    〜アリア(テノール)〜コラール



L4WBanner20080616a.jpg

クラシックCD検索に便利!バナーをクリックして下さい!


|

« 「読めて」いなけりゃはじまりません。。。付)シューマン:第2交響曲 | トップページ | 「クラシック音楽」お仕事ヴィジョン(1) 初めの疑問と設問 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: J.S.Bach:BWV10〜12:

« 「読めて」いなけりゃはじまりません。。。付)シューマン:第2交響曲 | トップページ | 「クラシック音楽」お仕事ヴィジョン(1) 初めの疑問と設問 »