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2008年9月12日 (金)

コンサート紹介:シュッツ「ダヴィデの詩篇曲集」9月19日(金)

残念ながら私は行けないのですが(家庭が家庭なものですから)・・・

今日、娘の師匠の紹介で知りました。

「ハインリヒ・シュッツ合唱団」という、1968年創立の素晴らしい合唱団が東京にあること自体、最近まで知りませんでした。

この団体が、来たる9月19日、東京カテドラル聖マリア大聖堂で、日本ではなかなか聴くチャンスが無いであろう、非常な名曲のコンサートを行います。

曲目は、

ハインリヒ・シュッツ作「ダヴィデの詩編曲集」全26曲(1619年作)

です。
音楽史の話題にはいずれ登場してもらわなければならない大作曲家シュッツですが、ガブリエリの影響を受けた彼の、最高の名作です。(私も大好きなのですが、遺憾なことに、12曲しか聴いておりません。しかも、CDでの出会いであるため、本当は喉から手が出るほど行きたい公演です。この作品の立体感は、ナマでなければ、かつ適切な会場でなければ、絶対に体験できないからです。その二つの条件をきちんとクリアした演奏会には、なかなか巡り会えません。)

この作品、8声から18声という多岐にわたる声部数でのみごとな二重〜四重合唱曲でバロックファンは聴き逃し難いものである、というだけでなく、彼の「マタイ受難曲」や「十字架上の七つの言葉」とともに、もっと知られてよい作品群で、しかも全曲を聴けると言うのは、またとない機会でもあります。



ハインリヒ・シュッツ合唱団を率いていらしたのは、淡野弓子女史。
「拍というよりはコドバに寄り添って振る」
合唱指揮をなさるのだそうで、一度は拝見したいなと思いました。キリスト教の聖歌が指揮の下で歌われる場合と、振る発想が同じだからです。指揮の原点を実践なさっている。

今回の演奏会は、女史の常任指揮者引退記念、かつご子息、淡野太郎氏の常任指揮者就任記念講演でもあるそうです。

S席:6,000円、A席:5,000円、B席:4,000円、学生席:3,000円です。



「ハインリヒ・シュッツ合唱団」は、活動履歴を見ると、シュッツの研究と作品紹介に努める堅実な団体でありながら、一方で、これも知名度のわりに日本では耳にする機会の少ない現代作曲家ペルトを採り上げるなど、意欲的な活動を展開なさっています。デビュー当時にプリングスハイム(マーラーの弟子だった知日家の名指揮者)の絶賛を受けた由。1989年から12年をかけて、500曲に及ぶシュッツの全作品を演奏したとのことです。
また、アーノンクールの実践例をみてきたときの3回目、「メサイア」のときに比較で上げた武久源造氏の新作「初めに言ありき」(1992)、「なにゆえもろもろの国人は騒ぎ立ち(詩篇2)」(2004)の初演も手がけています。どちらのものかを伺い漏らしましたが、武久氏の作品ははお子さんを亡くされたことによって創られたものだそうで、この団体の心の深さを物語るエピソードでもあるように感じております。

その他、1998年以降、本郷教会にて、バッハのカンタータを教会暦に剃って演奏なさっても入るとのことで、これは何とか機会を見つけて行かなくては、と思っております。



19日のコンサートに行けた方、ぜひ、ご感想をお聞かせ下さい!


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