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2008年8月 3日 (日)

プロはアマチュアを差別する資格があるか?

明日(8月4日)から8月6日まで、小旅行のため、新規記事を綴りません。



最初に。
・・・この記事は、「コマーシャリズムに乗っかっていること」かつ「それで以前よりも尊大になった、と私が私の主観で感じた人」だけが<愚痴>の対象です(あくまで、「非難」ではなく、「愚痴」です)。そうではない人(ご自身でそう信じていらっしゃる人)は含めていません。
かつ、ここにこうした<愚痴>を言ったからと言って、アマチュア側に対する愚痴が無い、というわけでは決して無く、それについて併せてこちらにリンクした記事もお読み頂きたいと存じます。
とある良心的な方々にご不快をおかけしたフシがあり、大変申し訳なく感じており、一方で(読者数は少ないとはいえ)アマチュアへの愚痴抜きにこちらだけが読まれているようですので、この点、お願いを申し上げておきたく、後日追記を致しました。

読者の極めて少ないブログですから、記事休載のお知らせだけで済まそうと思っておりましたが・・・
せっかく覗いて頂けるなら、新ブログ乗り移り後に、いちばん心にかかっている点について、もう一度問うておくのもいいかな、と思いましたので、サンプルを掲載して、ご意見・ご感想をお待ちしたいと存じます。

以下の「聴き比べ」の狙いとするところは
共に「歌う」ために・・・
器(うつわ)・中身・シェフ
に順次綴っておりますので、あわせてご一読頂ければ幸いに存じます。

古参演奏家が次々ご逝去なさって、その後の「プロ」を称する、とくにクラシックの音楽家たちが、往々にして「アマチュア」=「プロである自分たちより勉強していない人間、自分たちよりランクが落ちる連中」的発言をする(ちょっと名前が売れだした中年程度の連中がとくにその傾向にあります)のには非常な嫌悪を覚えます・・・たどってみると、その師匠格の人間も同じ価値観だったりして、そんな人とも共演経験がありますので、私には癪のタネなのです。私自身は自分が大したモンだとは思ってはいません(ヘタな演奏をアップしてご承知頂いている通りですから、当然のことです)。自分がたいしたことがないから、こんなくだらないことで腹を立てるのだ、とも思います。・・・ですが、「ヘタなプロ」に比べたら、世の中には優れたアマチュアが、むしろ「ヘタなプロ」より数多く存在している。
だいたい、上位の差別用語として「プロ」が用いられるのは日本に独特のことではないかと感じております。もととなった英語の"Proffessonal"には、専門技能がきちんと身についていることが前提としてありますのに(縁深い語彙であるprofessorは英語でもラテン語でも同じで、「教授」の意味があるのです。「教授」も出来ない人間が「プロ」を称すること自体が、日本独特です)、先のような思い上がりをする人物は、自分の専門外である「指揮」を、ちょっと「プロ」に師事したから、あるいはそんな「プロ」と親密な関係にあるから、というだけで、したがったりする。本来の自己の専門を深めるよりも、「指揮してみたい」なんてことを言い出て、それに伴い自分の専門であったはずの楽器の技能も、過去のその人物を敬愛した立場から見ると、とんでもなくレベルダウンしていたりする。どうにも我慢がなりません。
そうでなくても、演奏をして収入さえ得られれば「プロ」だという錯覚が横行していることも・・・これは日本に西欧音楽が導入されて以来続いている嘆かわしい実態ですが・・・我慢なりません。

一方で、アマチュアの「優れた」例は入手が難しいので、上に愚痴ったような意味では決して「プロ」と「アマチュア」を差別しなかった、偉大な日本人指揮者が、私たちの学生時代に指導して下さった際の演奏を・・・演奏のレベルは比較に耐えないかもしれませんが、音楽の背景を貫く姿勢は充分比較いただく価値があると思いますので・・・無謀にも、ベルリンフィルの演奏と並べて聞き比べて頂こうと思います。


ブラームス:交響曲第3番 第1楽章

山田一雄指揮、東北大学交響楽団(1982)
YAMAKAZU-Br3-1mp3.mp3

ルドルフ・ケンペ指揮、ベルリンフィル(1960)
「Kempe-Br3-1.mp3」をダウンロード

・「アマチュア」の意味についてはこちら
・山田一雄さんの思い出についてはこちら

過去、綴っております。こちらも併せてお読み頂ければ幸いです。


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コメント

Kenさんとは何度かこの件について話したけど、プロがアマチュアを見下すなどとんでもない話です。それは音楽に限ったことではない。一流のプロは謙虚です。

「プロのプロたる所以」について、Kenさんは既に読んで下さっているけれど私が書いた記事を二つトラックバックさせて頂きます。

投稿: JIRO | 2008年8月 8日 (金) 18時27分

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» 「プロのプロたる所以(ゆえん)」 [JIROの独断的日記ココログ版]
◆プロは何故プロなのか? もう少し適切な表現がありそうだが、あまり頭が働かない。 [続きを読む]

受信: 2008年8月 8日 (金) 18時35分

» どうして今までお薦めするのを忘れていたのでしょう。「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル ルネサンス名演集」 [JIROの独断的日記ココログ版]
◆私の世代でラッパを吹いた(当時の)少年少女は皆憧れた、フィリップ・ジョーンズ・ [続きを読む]

受信: 2008年8月 8日 (金) 18時37分

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