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2008年8月21日 (木)

「メサイア」のアリアから三態(アーノンクールの実践3)

アーノンクールの『音話としての音楽----新しい音楽理解への道』(邦題「古楽とは何か(言語としての音楽)」)で、昨日、耳での検証がしやすかろうと挙げたうちの最後、

3)正しいテンポには、硬直した規則などは当然あったこともないし今もない

の例を上げてみます。

作品はヘンデルの「メサイア」からですが、おそらくあまりご記憶に無いと思われるものを掲載します。

第2部から、テノールのアリア "But Thou didst not leave His soul in hell"

という曲です。

・最初に、カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団(1964、ドイツ語版)
  テノール:エルンスト・ヘフリガー

ARCHV POCA-2059

・つづいてアーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(2004)
  テノール:ミヒャエル・シャーデ

RCA BVCC-37699

・最後に、武久源造/コンヴェルスム・ムジクム(2003)
  テノール:及川 豊

ALM ALCD-1052

という、3つの演奏でお聴き頂きます。

リヒターの演奏は、当時は斬新な「バロック」として捉えられたもので、ファンも非常にたくさんいましたが、今聴くと、後期ロマン派の伝統をやはり継承しているのが明らかです。

それに対し、アーノンクールと武久源造の演奏は、前者のほうが規模のやや大きな演奏をした時の楽譜を元にしたと思われ(明記無し)、後者は初演時の小規模な演奏がなされたときの編成をとっているとのちがいがありますが、使用楽器は古楽器ないしオリジナル楽器です。

使用楽器・編成規模の違いによって、同じアリアがどのように異なって聞こえるか、テンポ取りがどのように変化するかを堪能して頂ければ嬉しく存じます。



アーノンクールのテキストをとっかかりに始めた聴き比べは、今回までとします。(バッハないしはモンテヴェルディのほうがアーノンクールの主要レパートリーなので、そっちを聴き比べてもいいのですが、むしろそれ以外の方が面白いかな、というふうに考えた上で選曲してみました。モーツァルトは含めておきましたけれど。)


明日8月22日から8月24日まで、新しい記事は綴りませんので、お暇な折は直近3回に掲載したものの聴き比べをしてお過ごし頂ける時間をお持ち頂けたら、私としては舞い上がっちゃいます・・・が、新頁に移行してからの、新頁の方へのアクセス数は1日に40程度、人数がちょうどその半分くらい、であることを白状しておきます。・・・前のものは、復旧以後、新しい記事は綴っていないに等しいにも関わらず、あいかわらず1日に120程度はアクセスがあります。・・・やっぱり、最近の私はマニアックな傾向が強くなって来ているのでしょうかね。・・・妙なもんで、自分としてはこっちの方がずっと面白いんですが。お読みになる人は、かたっくるしいし、つまんないんだろうなぁ。


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